(続き)問われたのは、「私にはパンツを見せる覚悟があるのか、否か。」

前回のあらすじ
小学生高学年?の男の子がザ・ワールド発動!

不意のお願いにフリーズする私。

(ん?聞き間違えたかな??)
「…え、…パンツ??」
コクン!と強く頷く男子。

(一体どうゆう事なの……??)改めて彼をまじまじと見つめる私。

(……この子、今から旅立つにしては、軽装過ぎないかな??)

この時は4月の春先。まだ肌寒い時期なのに、彼は薄いカーディガンをひっかけているだけで、あたかも近所の公園に飛び出してきたって感じです。

(……見たところ、ひとりぼっちなのに心細さを感じているようには見えない…。むしろ内に秘めた強い意思から来る落ち着きすら感じる。…でもここ、周りには住宅地も何にもない、ポツンと港がある殺風景な場所だし、わざわざこんなところに遊びに来るかな??いや、まさか…!!)

ここでコナンくんばりのピーン!が私の頭を駆け抜けます。

(まさか、この子は……この荒唐無稽で破天荒かつ破廉恥なお願いをする為だけ、その為だけに、この港に一人でこっそりと来た!?近所だと親御さんや周りにバレるから、あえて旅行者ばかりのこの場所を選んで!?だって、親御さんが近くにいたらこんな発情した状態、保つの無理だもんね!?)(・□・)

その時、さらなる風景が私の頭の中を駆け抜けます。

自分の衝動を止められず、綿密な計画を練り、思春期の訪れに胸をときめかせながら春風と共にこの港に降り立った彼の姿が…。

…嗚呼、性の芽吹きに翻弄されながらも、未知の世界への歩みを止めないこの勇敢な少年に、私は何ができるだろう??

「やだっ!この子気持ち悪いっ!変態よっ!!」

そう言って突き放す事は簡単だし、それはそれでこういう事をお願いするのがタブーだとわかっていいのかもしれない。(実際気持ち悪いってちょっと思ったし)

–だけど–

この性へのトキメキは、大切にしてもらいたいんだよなぁ……。間違っても激昂したりして彼のトラウマになんかなりたくないな……。

じゃあ、………見せる???(・□・;)

初パンツ?が私でいいのか??………いやいや、落ち着こう。これ、見せるとしてもどこで見せるの…お手洗いとか??それ、未成年略取や、児童への猥褻行為に当てはまって社会的に完全に死ぬやつじゃん…私にその覚悟はあるの…??

…うーん、見せられないけど夢は壊したくない、どう伝えよう???

男の子は目をキラキラと輝かせながら、私の次の一言を固唾を飲んで待っています。
(…ああ、君の瞳…さっき見た瀬戸内海の水面によく似てる。…とても、とても澄んだ眼差しだね。)
眩しさに、私は思わず目を細めました。

「…あのね。」
この間多分3秒くらい。
私はやっと重い口を開きました。

「女の子のパンツはね、すごく大切なものなの。だから簡単には見る事ができないんだよ。でも、将来きみに大好きな子ができて、その子と仲良くなれたなら…その時はちゃんとお願いして見せてもらってね。いつかきっと見れる日が来るから。」

「……。」
(納得してくれたかな?)

男の子は、ものすっっっごく、不服そうな顔をして出入り口から去って行きました。

「…あっれー??」

–数日後-

私「あの時、あの子に本当はなんて言ってあげたら良いのか、未だに考えてる。」

弟「そんなの簡単だ。男の子はロマンを求めてる。それなら、かのマリリンモンローが最高の名言を残してるじゃないか」

私(マリリン?期待できそう。ゴクリ)

弟「ごめんね、シャネルの5番しかつけてないの」

私「それ私、見せつけなくても痴女ですやん」

……性教育って難しい。

皆さんの答えもお待ちしてます!!

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