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夫、誕生日記念に妻のnoteで悪口を言われる

先日、夫の誕生日でした。

唐揚げ2キロとトマトパスタ山盛りを作り
プレゼントもバッチリ用意して
今年も無事誕生日祝えたなぁと嬉しくなっていたら

気分が良くなった夫が
「昔ナンパした女の子がさー」
と、モテ話をし始めました。

今日はやめとけよ…


脱力したら頭痛を思い出したので、さっさと寝ました。
さっさと寝るのはいつも通りです。

夫と一緒に働いていた頃
そこでは「夫さんは誰を気に入っているか」という意味の分からないマウント合戦があったのですが
その中の1人・Mさんと外の喫煙所で鉢合いました。

私はマウント合戦には加わっていないムッツリ片想い(怖)だったので、当たり障りなく受け答えしていたら

「もう無理!○○さん(夫)の気持ちが分からない!」


と泣き出したのです。

怯えるムッツリ片想いモフ虫。
「えーっと…大丈夫ですか?」
大丈夫なわけないだろ。何言い出してんだこのムッツリ!

Mさんは、長いこと夫に入れ上げていて
夫の好きなリラックマグッズを買い漁り、プレゼント。
当時はガラケー主流。夫の携帯や車の鍵にはMさんからのリラックマがジャラジャラついていました。

ゴリゴリのギャルで、178センチの夫と並べば見栄えするルックス。
148センチのおチビムッツリとは比べ物になりません。
夫もMさんと話す時、第三者から見れば『ただ付き合ってないだけ』で気持ちがあるように見えていたのでその様子はちょっと意外でした。

あまりにグシャグシャに泣くものですから、しばらくお話を聞くことに。

Mさんが言うには
夫は自分の気持ちは分かっているはず。
でも、電話番号も教えてもらえない。
意を決したMさんは
「付き合ってくれるならバイト辞める」(一応社内恋愛は良しとされていなかった)
と言ったら
「は?自分のことなんだから人に委ねるなよ」
とバッサリ。
冨岡義勇か…

「私にはもうあの人しかいないのに…」
化粧取れてなんかもう訳分からない顔面になったMさんが言う。

私、そこで言ってしまいました。

「…それは脈なしじゃないですか?」


Mさんは返事もせずフラフラとその場から立ち去りました。

後日、「モフ虫にいじめられた」という衝撃的な噂を流してくれたMさんです。

その噂の効果で
バイト先の下駄箱を使えなくなったり
ロッカーの鍵穴にガム詰め込まれたりしましたが
正直なところ、マウントとられたり、そうゆう陰湿系なイジメには慣れっこだったのであまり気にしませんでした。

え?ハッキリ言っていいのは好きな男だけなの?


女心の繊細さを痛いくらい学ぶことになりましたが
後日、夫に
「女の人には好きな人に人生捧げたい瞬間があるんですよ」
と言ってみました。夫は

「いや、そうゆうのダメだよ。勝手に人生もらっても困る」


正論過ぎて、そのままガム詰まったロッカー(無施錠)に荷物を取りに行きました。

モテる人って、忖度ないから心に刺さるわ…

その気持ちを持ち続けたまま現在既婚42歳。
人間は、必ず、劣化します。
そして、妻の心は、必ず、フェードアウトしていきます。
最近「俺は女に困らないんだよ」と酔って喧嘩した勢いで言った夫へ

「お前が困らなくてもな、付き合ったり結婚した人間は困ってるんだよ!!」


とハッキリ言って差し上げました。

もうこの時の気分はジャンヌダルクだわ。

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