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好きなものって目が近くなる。~コピグラ勝手に分析編~



さて、今回はちょっと他人のふんどしで大相撲コーナー。
先日結果発表されたコピグラの「ゲーム機でゲームがしたくなるコピー」について、いろいろ考えることがあったので書いてみる。ちなみにローラーさんのnoteで結果を見ている人によりわかる内容となっております。


まず「ゲーム機でゲームをしたくなる」というお題から最初に浮かぶのは、「仮想敵はスマホ」だということ。
ひねって捉えればボードゲームとかカードゲームを仮想敵とすることもできるが、そもそもこちらは敵視されないほど勢力が弱い。しかし個人的には好きです、ボードゲーム。ラミィキューブやラブレターは4人家族にうってつけだと思っている。

閑話休題。

要するに「ゲーム専用機じゃないものでゲームをしている人が多いよね」というところがスタートだと思う。
こういう思いは昔からのゲーマーほど強く抱いている。自分はゲームをがっつりやるなら専用機がいいなぁと思っているし、実際スマホでのゲームはそんなにハマっている実感がない。惰性で無課金プレイをしている程度だ。

では、スマホのゲームはつまらないのだろうか、というとそんなことはない。
自分にとってハマりにくいというだけで、会社にも休憩時間となればすぐスマホを取り出してゲームをしている人間はいるし、電車やバスの中でずっとやっている人もいくらでも見る。メーカー側としても別に適当に作っているわけはなく、当てるとかなりデカいので力を注いでいる分野だろう。

自分は未だにちょこちょこファミ通を読んだりするので、スマホのゲーム自体には詳しくなくてもクオリティや特徴はだいたいつかんでいる。だからこそこのお題は難しかった。いくつか差異を考えても、すぐ自分で打ち消してしまうのである。


●スマホのゲームにはハマれない
→めちゃくちゃハマっている人間はいくらでもいる。そうでないとウマ娘が100億円も売り上げない。

●スマホのゲームはスペックが低い
→正直最新機種だとスマホの方がゲーム機より遥かに高いし、高スペック。ガラケー時代とは違う。

●ゲーム専用機なら金がかからない
→ある意味正しいがオンラインゲームやDLCでけっこうお金をつぎ込む人はいる。ただガチャや強化は少ない。

●スマホのゲームではeスポーツができない
→パズドラやモンスト全国大会などもあるし賞金も出ている。

●スマホのゲームは親子でできない
→ポケモンGOを親子で散歩がてら楽しむ、みたいなのも増えていたと聞く。

●スマホには有名キャラクターがいない
→マリオもポケモンもドラクエもFFもドラゴンボールもすべてスマホ版が出ている。

●レトロゲームができない
→買い切りコンテンツとしてレトロゲームがスマホでプレイできる例は多い。

●スマホではボタンが押せない
→スマホにつけるアタッチメントのコントローラがあり、荒野行動などが流行ったときかなり売れていた。

●スマホではみんなでプレイができない
→モンストが流行ったようにスマホでのマルチプレイは当たり前にできる。

●スマホは持ち運ぶから外でやるイメージがある
→家でやってる人いっぱいいる。ちなみにゲームボーイ時代から持ち運べるゲーム機はたくさんある。

どうだろうか。つらつら並べたが、要するにゲームとしての楽しみ方でスマホにはできないことというのはほぼない、ということだ。ところがうまい人はここで「ゲーム中のスマホならではの弱点」を見つけている。

●通知がくる
●電話が鳴る
●通信制限がある

など。ゲーム機ならばこういう邪魔がない、ということだ。これは一つの正解であろう。ファイナリストにもこの方向性のものがあった。むすびめさんの「最後の一撃で、着信が鳴った。」だ。これは上手い。台無し感がスゴイ。

そしてスマホを敵にしないやり方で言うと、「ゲーム機ならではのよいところ」ということになる。

A 思い出がある (歴史という点で確実にアドバンテージがある)
B 家族で楽しめる(スマホでも楽しめるものはあるのだが、マルチプレイのしやすさ等が違う)
C 大画面で遊べる(スマホをプロジェクターに映すものもあるが、かなり少数派だろう)

この中で個人的にはA+Bの要素がある、公募マンさんの「家族をつなぐ家電。」が一番ヒットした。個人的に任天堂の故・岩田社長の理念が好きだというのもある。
CでいうとTwitterでも触れたがカズマァさんの「でっけぇ波動拳。」がよかった。もちろんスト2ファンだからの加点もあるが。


グランプリは贈りびとさんの「無免許運転の息子と、飲酒運転の夫が、デッドヒートをくりひろげてる。」であった。これはBの突き詰め方がワードの強さにより突出していたのが勝因ではないだろうか。飲酒運転と無免許運転という字面の強さとそれがポジティブなシーンにつながる裏切りがお見事。
ただ、一つ思ったことがある。それは「このコピーでマリオカート以外のレースゲーム想像した人0人説」である。
どうだろ?これでグランツーリスモや首都高バトルやリッジレーサー想像してる人いないでしょ?すごいな任天堂。いや勝手に決めてますが。


最後に1次通過作品から個人的に好きだったもの3つ。正直ほぼ思い出枠。

ツーコンマイクから
無駄なものなんて無いことを学んだ。(ぶっかけ吾平@localな広告屋さん)

ピッコピコの一年生になりませんか。(マスケト(Musketo))

SNSよりSNK(みよし、まなぶ。)

まぁ正直選んでおいてみよしさんには申し訳ないが、これ若い人ほぼわかんないと思う(笑)。
SNKいちおう今も復活してるからあるけどね。ちなみに新日本企画の略でSNKです。

※ちなみに上に挙げた「スマホとの差異にならないと思う点」で書かれているコピーもあるが、それらを揶揄する意図はありません。むしろ自分で書いておいてナンだがこんなことばっか考えてるから近視眼的になって数を書けてねぇんだよと思う

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