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闇に潜むコメンテーターとこたつ記事

自分も含めての話だが、基本的に一般大衆は勝手である。匿名コメントなどまさに勝手の極み。言論の自由の名のもと言葉のマシンガンが撃ちまくられてあっちゃこっちゃに炎上の種がまかれたり誹謗中傷の木が育ったりしている。

ネットには大きな功罪があり、功のほうは言うまでもなく通信による恩恵や情報収集などだが、罪のほうはその悪用である。特殊詐欺やら情報商材やら謎の美容広告やら、まあとにかく多い。
ちなみに、一度「無料起業セミナー」の動画を視聴したことがある(申込者限定視聴可!みたいなやつ)のだが、まあなんつーかやっぱり情報商材てダメだなと思った。しかし話の持っていきかたとかは上手いし、説得テクニックてんこ盛りという話し方だった。とはいえ結局初期投資はデカく100人視聴して3人くらい始 めれば元取れそうだなというくらいの内容。そりゃあなくならないわけだ。
「情報商材の闇を暴く!」みたいなタイトルの記事ではないのでこれくらいにしておくが、内容は「結局転売」でした。

昔は匿名コメントといえば2ちゃんねるだったのだが、今はTwitterやYahoo!コメント欄やらがその位置にいる。Twitterは厳密に言うと匿名ではないのだが、HNでやっている人のほうが多いだろうし、捨てアカウントも簡単に作れるので同様の扱いとする。
ちなみに本名でやってない人が多いってデータはあるんですか?とひろゆきがいたら聞かれそうだがデータはない。うるせえな西村。なんも言われてないけど。

そして最初に書いた通り匿名といえば基本的には好き勝手なことを言うものだ。自分もTwitterアカウントでは好き勝手なことを言っている。おそらく侮辱罪に引っかかるようなレベルのことは言ってないはずだが。せいぜい「●●のCMつまんねぇ」とかそのくらい。さっき「うるせえな西村」とか書いてるけども。
まあよい。しかしこのへんは最近「ネットニュースに拾われる土壌」にもなってきている。
「タレント●●が神対応」みたいな記事があると、その補足みたいな感じで「●●きゅんの優しさに惚れた」「番組見てたけどちゃんと荷物置いて両手で握手するの感動」みたいなコメントが「視聴者の声」として引用されたりするアレだ。
コメント欄見るとまあ結構うまいこと言う人もいるもんで、大喜利的なコメントをしている場合もある。
架空の例だが「反社との写真撮影疑惑でお騒がせタレント◎◎、バッサリカットで大人ショートに!」みたいなニュースに対して「反社との縁も早めにカットしろや」みたいなことを言うやつとか。で、こういうコメントがまた記事内に引用されたりする。
その場合「あっ、このコメント自分が書き込んだやつだ!」みたいな喜びはあるのだろうか。そうするとますます今後もコメントするだろうな。なんかラジオにメール送って読まれたみたいな。ラジオはメールになった今も「ハガキ職人」と 言われたりするがこういう人はなんと呼ばれるのだろうか。「コメント職人」? しかしこちらは名前が書かれるわけでもないし目指すことはないだろうが。

ニュースへのコメントなどでも、最近は侮辱罪厳罰化の影響か、あからさまに批判や中傷するものは少なくなっている印象だ。一時期あんまり有名じゃないタレントや俳優が結婚したり引退したりすると必ず「誰だ?知らない」みたいなコメントがあった。必ず。最近はそれもパターン化してきたからか、「誰だか知らないってコメントする奴そもそも書き込むなよ」みたいなことまでセットで書いてある。まさにその通りだと思うがこのコメントを書き込むこと自体が泥仕合に巻き込まれているようにも見える。

しかしネットニュース記事を書く人からするとこのコメント欄は結構ありがたい存在ではないかと思う。テレビやネットで何かあった時に、録画した番組を見ながらシーンを書き起こして、あとは言いたいことに近いようなコメントを拾ってくればそれなりにまとまる。ということでこたつ記事作成フローチャートを作ってみた。


<こたつ記事作成フローチャート>
[1.何か気になるシーンを見つけるまたは依頼がある]

[2.番組や動画の該当シーンを見返して書き起こす]
※描写については脚色してもよい

[3.番組ハッシュタグ、出演者名などで検索をかける]

[4.記事として言いたい方向に近いコメントを拾う]

[5.叩かれたらいけないので別方向のコメントも少し拾う]

[6.できあがり]


これで君も今日からこたつ記事ライターだ!

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