個別撃破は施餓鬼だったかもしれない

私はずっと疑問に思っていた。

例えば、父親は外では私のことをさんざん自慢しているらしいのに、私を絶対に誉めない。
なぜでしょう。

答え)素晴らしい娘さんをお持ちですね、と「自分が」誉められたい。

プレゼント系もやばい。
自分が気持ちよくなるために、プレゼントしてくるからだ。
そのときのヤツの気分にぴったりくるお礼をいうことができないと、地獄が顕現する。
特にお金がやばかった。
お年玉、お小遣い、学費。

学費を全額返せと言われたので、もう鬱で動けなかったので、生命保険を自分にかけててっとりばやく借金を返済しようとしたら、気付いた母親に泣いて止められた。
金返せ、っていわれて、返そうとしただけなんだけど。
あの時返済に成功しなくてよかったです。
自分、よく生きてるぞ!

私がなじられつづけるのは、
世間体のため?
私の倫理感が欠けている?
経済的に貢献できていない?
色々考えた。
それぞれ、どうもすっきり説明できないなと思っていたが。

これは個別になんでかな、と思っても仕方のない問題だった。
まず、ヤツがモラハラ野郎だということに気が付いた。

では、なぜモラハラ野郎なのでしょうか。
俺はさみしいんだ!
俺に俺だけが気持ちの良いストローク(会話の反応)をくれ!
俺は俺は!という行動原理なのだ。
いわば「ストローク餓鬼」なのだ。

自分に都合の良いストロークを引き出すためには、いかようにも話を盛る。
ああ、だから嘘つきなんだ。

ということに薄々気が付いていたが、突然、なんで施餓鬼に付き合わないといけないんだ、もう知らん、と心の底から思った。
ここまで、ようやく来た51歳。

いやほんと、だしに使わないで欲しい。
肉親は、都合の良いストローク製造マシンではない。

何らかの感情のひらめきによって、あるいは世間体とか一般常識と呼ばれるものによって、動物的に結婚し、動物的にこの世に生み出されてしまったほうは、たまったものではないのですよ。
仕方ないので生きているうちは生きるぞ、というところまで来るのに人生の大半を費やしてしまったではないですか。

親の餓鬼っぷりを浴びて育つと、子供は自尊心マイナススタートになるので、世の中の親御さん、ほんとやめてあげてください。

底無しの飢えは、最後のところは、自分で解決するしかないのだ。
今後、親の施餓鬼には参加しないことに決定したので、またひとつ荷物が軽くなった。

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