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初めてのフィギュア制作を試みる(その5)

 プラモデル制作とは別に進めてる、『素材くん』改造によるオリジナルフィギュア制作(1/12スケールの人型災害救助ロボット)の久々の進捗です。

 ここまでの制作過程は、ご興味があれば過去記事をまとめているマガジンを御覧ください。

 とりあえず、冬季うつから回復して今年手を付ける前の状態がこちら。

 普段から自室の飾り棚に置いており、休眠中も日常的に観察してどう弄るかたまに考えて、とりあえず三点にまとめました。

・肩幅を広げる
・手足を本格的に制作する
・装備品を用意して胴体の装着具合を確認する

 以下時系列順。

装備品を付けてみる

 模型店で前々から目を付けていたアイテムを購入。

LittleArmory <LA081> ウォーターガンD

 美少女プラモデルやドールのアクセサリーとして、実在銃火器の1/12スケールプラモデルを展開しているトミーテック社『リトルアーモリー』シリーズのウォーターガンDタイプ。これは米軍のM2火炎放射器を水鉄砲にパロディした変わり種キットですが、お店で見た時から「色を塗り変えればでかい消火器になるな!」と思ってました。

 この記事書いてる最中に調べたのですが、現実に『インパルス消火システム』という火炎放射器そっくりの消火放水装備があって、日本でも使われているそうです。へぇ~、放火と消火がほぼ同じ道具で出来るとは……やはり生と死は表裏一体なんですね(個人的思想からの感想)

 制作中に気になった事を一々写真載せて文章書くとウォーターガンのレビュー記事になってしまうので割愛しますが、美少女系のアクセサリーではなく改造パーツとして使う場合の注意点を一つだけ。
 銃器のリアルな形状を再現したグリップは、同シリーズの『タクティカルグローブ』や『銃の持ち手』等の専用ハンドパーツで挟めるようになってますが、ガンプラ等のロボプラモ特有の、握り拳に空いた穴に3mm幅の棒や板を通すタイプのハンドパーツには厚みも幅も大きすぎて対応していません。グリップをヤスリでガリガリ削って自分で調整しましょう。
 試さなかったけど30MSとか美少女プラモのハンドパーツならそのまま持てるのかな。

接着中でテープ巻いてるけど組み済て済。
タンクと放水銃を繋ぐホースの装着は塗装するまで保留。
タンクを背負った状態。放水銃は加工前で持てなかったので、
代わりに消火斧にするつもりの斧を持たせた。
タンクと放水銃を装備。
手元がピンボケしてるのとクリアパーツなためにちょっと見にくい。

 ジョイントの損耗(結構折れる)を抑えるために関節ユルユルだから、ちょっと動かすとすぐポーズ崩れるけど、一応両手に長物を持たせて背中にデカブツ背負わせられるのを確認。とりあえずヨシッ!

肩幅を広げる

 胸パーツの横幅が胴体とほぼ同じでヒョロガリな印象を受けるので、肩幅を広げて力強い逆三角形体系にしました。両側からプラ板を重ねて隙間をパテで埋めて均しただけの簡単改修。

風の無い日にサフ噴きたい
慣れない画像編集で一応作った比較画像

 改修前より上半身の見栄えがだいぶ良くなりましたが、まだ下半身がチキンレッグ気味でバランス悪い……美少女プラモ同様、腰パーツというかパンツを太腿で持ち上げる構造なので、太腿の根本を盛って安定させないとずり落ちてしまう問題も残っています。

 30MM式のT字腰に変えるという手も考えて何度か試作しましたが、どうも上手くいかない。自分の力量の問題もありますが、頭・胸・腹は素材くんを核に盛り付け加工しているので、腰だけ完全自作すると調和が取れずどうにも浮いてしまうのです。
 それに手足は素材くんのまま可動域を広げようとして散々削った挙げ句全部自作する事にしたので、胴体部分は素材くんの元パーツをできるだけ活かしたいんですよね。

 それはさておき。
 肩幅の増強してて、肩にプロテクターか丸い肩アーマーをつけたいと思いました。肩の関節をきちんと覆いたいのと、救助ロボットとしてファイヤーマンズキャリー(一人で人間を担ぐ搬送法)するのに人間と肩の可動部が直接接触するのは不味いので間に一枚板の装甲を挟まないと。

画像参照元:長野県防災

 胸パーツの方に北斗の拳のモヒカンやドラゴンボールのフリーザ軍みたいな肩パッドを付けるか、ガンダムの肩アーマーみたいな物を作って胴体と腕の間に挟むか考えていたら、30MS等の美少女プラモデルの四肢に付いてるリングパーツを思い出しました。

3mm軸の付いてるリングパーツ(バンダイホビーサイトより)

 腕と肩関節の間にこんな感じの軸つきリングを挟んで、アーマーを取り付けるハードポイント作れないかな? コトブキヤのエクスアーマー等を簡単に取り付けられるし、太腿の増強にも応用できるので、四肢パーツの制作に盛り込みたいですね。

四肢パーツの制作は未着手。まず計画を立てて必要な物の検討と入手から

 今つけてる手足は、素材くんの手足の長さを参考にプラパイプを大雑把に切り出しただけの即製で、そろそろちゃんとした物を制作してあげたいのですが、四肢の作り方について2パターン案があって。

A.プラパイプを精密に切り出して長さを整え四肢の基礎とし、関節との間に軸付きリングを挟んでアーマーや拡張装備を取り付けられるようにする(30MSの四肢構造)

B.プラ材と改造パーツを組み合わせて、内部に二重関節ジョイントを埋め込む(挿し込む)腕と脚をフルスクラッチする。Aと同様にアーマーや拡張装備用の軸穴を表面に設ける(ロボプラモやヒーロープラモの四肢構造)

 自分の技術力的にプランAの方が簡易で実現しやすいのですが、プランBも試作してみたいんですよね。プランAを主軸にしつつ、合間にプランBも作ってたいと思います。マジンガーや鉄人みたいな丸みを帯びた腕にしたいのだけど、WAVEのハーフパイプで受け軸を挟めばいけるかな……?

 ただ、どちらを作るにしても今の手持ちの工具や材料だと色々足りません。

・現在プラ板の切り出しに使っているプラ製L字定規が透明で見にくい&左利きの自分には使いにくいので、金属製のT字定規に買い替えたい
・加工の精度を高めるために万力(できれば固定式)やパイプカッターが欲しい
・プラパイプの中心に垂直穴を通すのにドリルガイドが要る
・制作に必要なプラ材や改造用ジョイントを調達する

 等々、課題が多し。
 単純に費用がかかるので一気に揃えられないのと、店舗を巡って工具や材料を目で確かめて吟味したいので、時間がかかりそうです。

 まぁ、手持ちの道具だけでも足パーツを太くしてみたり、

左足だけプラ板を巻き付けた

 前述の軸付きリングをとりあえず作ってみたり、

挿したプラ棒が傾いてるのでやはりドリルガイドが必須

 出来る範囲で試行錯誤を重ねてます。

 今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

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