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農林水産物輸出額が1兆円突破

◉1兆円、すごいですね。2018年の日本の輸出額が81兆円ですから。前々から、心ある人たちは農業はオワコンなんかじゃない、むしろ成長産業なんだと、そう言ってたんですよね。もちろんトウモロコシとか、日本の国土面積と同じぐらいの作付面積がアメリカにはありますから。そういう方面で勝負にはなりません。ですが、高付加価値の作物なら、充分に勝負になるのですから。自分は、そっちにも期待します。農林水産業には、日本的な勝算があると。

【農林水産物や食品の年間輸出額 初の1兆円超え確実に 農相】NHKニュース

農林水産物や食品のことしの輸出額について、金子農林水産大臣は、初めて1兆円を超えることが確実になったと明らかにしました。
農林水産省によりますと、ことし10月の農林水産物や食品の輸出額は1000億円を超え、1月から10月までの累計で9734億円に上っています。
これについて金子農林水産大臣は、3日の閣議の後の記者会見で「農林水産物や食品の輸出は、引き続き好調に推移しており、年間輸出額1兆円の突破が確実な見通しとなってきたと考えている」と述べ、初めて1兆円を超えることが確実になったと明らかにしました。

ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより、稲穂です。豊葦原瑞穂の国。

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■5兆円の輸出産業に■

日本の輸出額の11%を占めるのが化学製品。韓国への輸出の厳格化で話題になったフッ化水素とか、有名ですが。日本は化学が昔から強いので。11%だと、だいたい9兆弱円ですかね。そして今回の1兆円は、あくまでも過渡的な数字で、日本国政府としては四年後には倍の2兆円を、9年後には5兆円を目標にしているようで。素晴らしいです。輸出産業として考えたときに、それだけ伸び代があるのは、なかなかないですからね。期待が持てます。

政府は、農林水産物と食品の輸出額を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円にする目標を掲げていて、会見で、金子大臣は輸出のさらなる促進に向けて産地や事業者への重点的な支援を行うとともに、国を挙げて輸出先の開拓に取り組むために必要な法改正を来年の通常国会で目指す考えを示しました。

そういえば、大学の後輩で金持ち(自家用セスナ機を持ってるレベル)のやつが、新婚旅行でドバイに行ったとき。超高級ホテルのレストランで食事しようとしたら、シェフのオススメの料理が、黒毛和牛だったとか。んまぁ、そういうモノでしょうね。食という点に関しては、日本人は世界的にも美食家が多いです。なにしろ、旨味という存在にいち早く気付き、合わせ出汁の技法まで完成させちゃった民族ですから。夕張メロンからシャインマスカットまで、果物も美味しいです。

■種苗法改正を邪魔する人たち■

だからこそ、時代にそぐわなくなってる部分もある種苗法を改正し、日本人の農家や研究者の成果を守る必要がありますからね。アレに反対した人達は、いったい何を守ろうとしたのか? 日本を不利にすることが自己目的化しているのか、あるいは日本の知的財産を流出させたい人たちなのか? 黒毛和牛にしろシャインマスカットにしろ、海外に流出されてしまい。せっかく育てたブランドも、横取りされてる状況ですしね。これはミカンなども同じですが。

日本自体は、良い農産物は創れていますから、後は国が販路を広げること。そういえば、以前見た統計では生花などの輸出が、意外と多くて驚きました。それまで80億円台だったのが2017年から120億円台になり、中国向けなどが増えたようですが。切り花とか、やはり近場の中国が市場なんでしょうけれど、盆栽など海外輸出が増えてるようで。こういった市場も、陶器などとセットで世界に売り込めれば、面白いのですが。

■輸出と輸入は戦略が大事■

農水省は、世にも奇妙なカロリーベースでの食料自給率なんて、まやかしをやっていますが。現実問題として自給率100%とか、不作になったときにはかえって危険ですから。実際、平成の初期に全国的な米不足になった時、パニックになりましたから。農産物というのは不思議なもので、どこかが不作だと、別の地域が豊作になったりしますから。自給率を高めるより、輸入先を多様化したほうが、実際は食の安全保障になるんですよね。日頃からの付き合いが大事。

輸出先も、中国市場に頼りすぎると、政治的に利用されると困ったことになりますから。TPP加盟国を相手に、新たに輸出先と輸入先を開拓して、政治のほうが売り込み先を開拓していくのは、大事ではないでしょうかね。その場合、輸出先にあまり育ってない産業のほうが、衝突も少ないわけで。盆栽とか、東洋の一部の文化ですから、欧米に輸出しても地場産業を破壊しはしないでしょうしね。そういう市場の開拓、大事。

後は、農地法などの法改正と企業の参入でしょうね。現実問題、農家の後は継ぎたくないとかいう人でも、TOYOTAの子会社の会社に就職して農業なら、逆に喜んでという人も多いでしょう。そこの志の問題はありますが。不安定な商売というイメージの農業が、大手企業による安定という保証を付けられるなら、変わるのは確実。日本は昔から、バイオテクノロジーが強い国でもありますから、そういう研究と無人化・ロボット化の強い技術同士が組み合わさって、農業を変えていければ。

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