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ダチョウ丼が吉野家に登場

◉正式には、オーストリッチ丼ですが。ダチョウ肉を使っているのですから、ストレートにダチョウ丼でいいと思うんですけどね。『鉄鍋のジャン!』でも紹介されたように、ダチョウ肉自体はとても、ヘルシーな食材ですから。近所の吉野家で食べられるかどうか分かりませんが、一度覗いておきたいですね。

【ダチョウ肉の「オーストリッチ丼」吉野家が限定発売…茨城で飼育し、活用方法研究】読売新聞

 吉野家ホールディングス(HD)は28日、ダチョウ肉を使った商品の販売を始めると発表した。牛や豚、鶏肉に次ぐ「第4の肉」と位置づけ、食材の多様化につなげる。

 吉野家の一部店舗で28日から1週間、ダチョウ肉のもも肉とヒレ肉をローストビーフ風に調理した「オーストリッチ丼」(税込み1683円)を約6万食の数量限定で発売する。ジューシーな赤身肉のうまみが味わえるという。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240828-OYT1T50137/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ダチョウのイラストです。

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■地上最大の鳥類■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。昔、取材仕事で、東武動物公園の動物たちをイロイロと取材させていただいたのですが。ダチョウは厩舎の中の方まで見学させていただき、その巨大さに改めて驚いたものです。現生の鳥類では、世界最大種だけはありますね。でも、顔は小顔で、飼育員さんが近づくと寄ってきて、餌をくれとつんつんとクチバシでつついたり。けっこうカワイイ。その長い首を見ると、なるほど恐竜が鳥類というのも、なんとなく納得できました。ディプロドクスやブラキオサウルスも、首が長くて当然。

卵は巨大で、それが無造作に何十個も、ケースの中に入っていて。ダチョウは群れの一番大きなメスとリーダーのオスが、他のメスが生んだ卵も抱卵し、羽化したあとも子育てするそうで。何十匹ものヒナを引き連れるダチョウの姿は、他のメスの子供も含まれているんですね。動物園の途中は結構な数の群れのため、生まれる卵の数も多く、一度に抱卵できる数が限られており、巣からはみ出した卵は、孵らないとか。そういう卵は、人工孵化させるようで。

ちなみにダチョウの卵は、成分が鶏の卵とはだいぶ違うようで。全体に水っぽく、目玉焼きにしても鶏の卵のように真っ白に固まることはないようで。半透明のゼリー状の感じになるそうで。個人的には、ダチョウの卵の体だけ欲しくなりました。やはり見慣れたものより何倍も巨大な物って、心惹かれますね。実際、欲しがる人も多いそうで。オスのダチョウは体高が2メートル30センチ、体重も135キロまでになり、それだけでも圧倒されました。飛べない鳥ですが、それでも翼を広げると結構な翼長。

■基本は鶏肉と同じ■

で、ダチョウのお肉。言うまでもなく鳥類ですから、脂肪分が少なく、高タンパク質。脂ギトギトの肉も美味しいですが、歳を取るとあっさりとした肉が、ありがたいですね。まぁ、自分などは大学の頃は減量のために、ササミなどの鶏肉を多く食べていたので、鶏肉自体はかなり好きな方です。日本人は、奈良時代以降の仏教の影響で、牛や馬などをあまり大っぴらに食べなくなりましたが、鳥類は盛んに食べていますからね。なので日本各地に、多種多様な地鶏が存在します。

肉といえば、関西では牛肉が、東日本では豚肉が多いですが。鹿児島県は薩摩の黒豚は、地元の人間はあまり食べないんですよね。むしろ『美味しんぼ』で初めて、存在を知ったぐらいで。地鶏を放し飼いしている家は、多かったですね。それを盆正月に、庭先でシメて、いただく。鹿児島で鶏の飼育が盛んだったのも、人間が食べるものとはあまり被らない、人間が食べないようなものを食べて、卵や肉に変換してくれるからという面がありますからね。豚は意外と、人間の食べ物とかぶるんですよね。

ニワトリは雑食性で、昆虫やミミズから植物の種まで、庭先のものをつんつん啄んでいました。ダチョウも、雑食性とのことですが。基本は植物の種や根っこなど、かなり植物食寄りのようですね。逆に言えば、飼育する側としては、動物性蛋白をそれほど 用意しなくてもいいのですから、飼育的にはだいぶ楽そうですね。かなり巨大な生物 なのは事実ですが、牛や馬ほど大きいわけではありませんから。

■飼育効率も良い■

ニワトリは意外と成長率が良いため、Microsoft 社の創業者であるビル・ゲイツ 氏も、貧困地域の解消のためには、鶏の飼育を進めると語っていましたね。牛も、人間が食べない草を、肉に変える 存在なのですが。効率の面で、成長が早く 卵も産める鶏には、大きく劣ってしまうんですよね。これはどうやら、ダチョウも似たような傾向があるようで。生地によれば牛の3~4割程度の飼料で育てられるため、飼育効率が高いとのこと。牛肉は意外と効率が悪く、中国人がアメリカ人並みに牛肉を食べるようになると、世界の森林がなくなると言われるほど。

吉野家HDは子会社を通じ、茨城県石岡市の牧場で2017年から飼育や活用方法を研究し、現在約500羽を飼育している。牛の3~4割程度の飼料で育てられるため飼育効率が高いという。

吉野家は狂牛病騒ぎの時、代替に馬肉や羊肉などの方向には行きませんでしたが。人類が家畜化に成功した動物って、意外に少ないんですよね。牛や馬、羊、ヤギ、ロバ、ラクダ、リャマなど、結構な数がいそうですが。野生動物の数全体からすれば 微々たるものです。野生動物は気性が荒く、シマウマも家畜化を何度か試みたようですが、うまく行かず。その意味では、ダチョウは比較的遅くに家畜化された存在です。牛は馬ほど巨体ではないですが、鶏などよりもはるかに巨大で、でも成長効率は、牛などよりもはるかに良いわけで。

漢字で書けば駝鳥、駱駝と同じ漢字が使われているように、アフリカ原産で乾燥に強く、水分が少ない環境でも生きられるように進化しているんですよね。そういう意味では新しい家畜として、理想的なのかもしれません。動物は宗教によっては タブーがあり、なかなか難しい部分があるのですが。鳥類を食べるのを禁じている宗教は、多分ないので。その意味でもダチョウは、新たな可能性ですね。今後に期待です。


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