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三井物産が鶏と海老で動物性タンパク質確保?

◉動物性タンパク質確保のため、三井物産がインドや南米、アフリカなどで鶏肉やエビの現地大手企業へ出資してるとのこと。これは、割と納得ですね。両方とも、タンパク質の質が良く、なおかつ同じ重量のタンパク質を得るのに必要な飼料が、少なくて済む生物ですから。

【三井物産、鶏・エビで供給網 持続可能たんぱく質に活路】日経新聞

三井物産が動物性たんぱく質の確保を急いでいる。インドや南米、アフリカなどで鶏肉やエビの現地大手企業へ相次ぎ出資し、生産段階で二酸化炭素(CO2)排出が比較的少ないたんぱく資源の供給網を構築する。人口増加で拡大する世界の胃袋を満たすことと、持続可能な食材供給の両立に商機があると見込み、成長の活路を見いだす。

「自然資本と調和し、健康に資する食の選択肢を増やす」

堀健一社長は、エビと鶏が経済性と環境...

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC050UL0V00C24A8000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1725405152

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして(といっても有料時期ですが)。人類の動物性タンパク質は、哺乳類だと羊・牛・豚・ラクダ・トナカイ・ヤギ・馬などが中心で、それ以外だと魚介類と鳥類。爬虫類は、地域によってはワニ肉などが消費されていますが、一般的ではないですね。両生類だと、食用ガエルなどの仲間ぐらいでしょうか。で、鳥類は家畜の鶏がめちゃくちゃ優秀で、次にアヒルやガチョウ、ウズラなどですかね。でも、やはり鶏は圧倒的な飼育数。雑食性で、熱帯から亜寒帯まで飼育され、成長が早く、良質なタンパク質で、何より美味しいですからね。

この美味しいってのは重要で、牛肉も美味しいから世界中で食べられ、結果的にものすごい環境破壊をしてるわけで。鶏は、卵の蛋白質と脂質の豊富さ、肉のほうも脂肪の少ないササミから、胸肉やもも肉、手羽先やボンジリまで、余すことなく利用できますしね。頭はさすがに人間は利用で見ませんが、動物園の肉食動物の飼育などには重宝されてるようで。中国や東南アジアでは、足先も揚げて美味しくいただいていますし。成長効率の良さも含めて、安定した生産が期待できますし。世界中で飼育されてるので、食の安全保障の面からも、有望なタンパク源ですね。

そして、エビ。世界中の環境で、エビやカニやヤドカリの仲間である甲殻類は生息していますから。それこそ海水域や淡水域はもちろん、陸上で生息するタイプも、けっこういますからね。南極の氷上と高山地帯以外は、ほとんどの環境で生息していますからね。そして、これまた美味しい。伊集院光さんが、なぜエビは自分が美味しくない方向に進化しなかったのか、そうすれば人間に食べられることもなかったのに……と、語っていましたが。違いますね。人間が、甲殻類を美味しく感じられるように進化した可能性が高いです。パンダが、不味い笹を食べられるように進化したように。だって、そこら中にいるんですから。食えないより食えるように進化したほうが、生存確率は高まりますから。

ナンキョクオキアミとか、バイオマス(生体量)は1億2500万トンから7億2500万トンと見積もられており、その量は圧倒的。人間が直接食べられるものではないですが、これ自体が、他の海産物を育てる飼料となりえますし。個人的には、ナンキョクオキアミから蛋白分を取り出し、それを別の食材に加工できれば、かなり効率が良いと思うのですが。少なくとも、昆虫食よりは、抵抗感が少ないでしょうね。昆虫食自体も、飼料としての利用とか、ワンクッション置けばいいのに、栄養があるから食べろ、では大衆は動かせませんからね。むしろ、力表洋食の活況と併せて、考えるべきことではないかと。


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