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SexyZoneは自分たちで新たな時代を創る、最強クリエイター集団である。


平均年齢14歳でデビューした彼らも、気づけばデビュー9年目。平均年齢22歳。

もうすぐ社会人3年目になる私にとって、彼らは同世代でありながら社会人としてかなり先輩であり、学ぶべきことがたくさんある人たちである。ふまけんに関しては事務所に入って10年以上。いや、超先輩じゃん。

SexyZoneがデビューした当時、彼らが若かったのもあってファンの年齢層は中高生が多かったと思う。(KAT-TUN担のお姉さんが多かった記憶もある)ライブ会場にはいわゆるジャニオタっぽい服装の子がたくさんいて、私は戦々恐々としながら会場へ行っていた記憶がある。

私はよくライブ会場でファンの服装や持ち物を観察してしまうのだけど、最近、いわゆるジャニオタっぽい子の割合が減った…?気がしている。(私の中のジャニオタっぽい、の定義が良くないかもしれない)

そして、もともとジャニーズが好きな人たちではなく、これまでジャニーズなんて興味なかったのに突然ハマった、という人がここ最近多いなあと思う。(あくまで私の周りでみる限りは)

すごく個人的な印象だし、彼らが実際どんな風になりたいのか、彼らが目指しているものはただの想像でしかないけれど、SexyZoneって、これまでのジャニーズとは違ったアイドルというか、新しい存在なんじゃないかと思うのだ。

菊池風磨くんが本格的に構成演出に参加した昨年のツアー「PAGES」が頭抱えるほど天才すぎて、この人たちのポテンシャル半端ない…早く世界に見つかってくれ???と思っていたのだけど、今回のアルバム『POP×STEP!?』が発売された時に、まさに「時代を創ろう」と歌いながらデビューした人たちだと確信した。


今回のアルバム『POP×STEP!?』にみる彼らの戦略

2020年という東京が世界的にフィーチャーされる年に発表するSexy Zone 7枚目となるオリジナルアルバム『POP × STEP!?』。(読み:ポップステップ)今作は様々なポップソングを『Sexy Zone』というフィルターを通して東京から発信する!をコンセプトに、過去作と比べても更に「ポップス」に言及した作品となります。王道のポップスをはじめ、様々なジャンルのポップソングをSexy Zoneを通してオリジナルのJ-popに消化した彩りの豊かさが特徴の1枚です。(SexyZone Official Siteより引用)

今回のアルバム『POP×STEP!?』って、従来のジャニーズっぽいアルバムとは一線を画す作品だと思う。

みてくださいよ、この楽曲提供陣を。

06. Blessed
作詞・作曲・編曲:Kai Takahashi (LUCKY TAPES)
10. まっすぐのススメ!
作詞:金井政人(BIGMAMA) 作曲:Susumu Kawaguchi / MORISHIN 
編曲:Susumu Kawaguchi ブラスアレンジ:兼松 衆
12. MELODY
作詞・作曲・編曲:tofubeats
03. HAPPY END [菊池風磨]
作詞:Rachel / Mamiko / Fuma 作曲:Mikeneko Homeless / Mamiko 
編曲:Mikeneko Homeless

もともと私は邦楽バンドに疎くて全然知らなかったのだけど、調べてみたらすごい方々ばかりでひっくり返ってしまった。Youtubeの再生回数がとんでもない…

ジャニーズ曲をよく手がけている方々の曲ももちろん入っているけれど、今回は特に若者の間で人気のアーティストとたくさんコラボしている。

明らかに、ジャニオタじゃない層を狙いにいってるじゃん。ジャニーズというだけで嫌厭されてしまいそうなところに、あえて切り込んでいってるわけじゃないですか。

…すごくない?

「サウンドプロデューサー」(by佐藤勝利)の菊池風磨くんが、SNSでSexyZoneといい化学反応起きそうなアーティストを探してきて、レコード会社の方々にプレゼンしているらしい。(ちなみに、レコード会社の人に提案する前にSexyZoneのメンバーの合意を取ってるらしく、つまりはメンバーの総意で提案している)

いや、すごくない?

今回のアルバム、ゴリゴリに彼のディレクション入ってるわけじゃないですか。

リード曲のMVだって、彼がライブでやりたかった演出をやらせてもらっていると言っていて。私はこのMVが死ぬほど好きなんでとりあえず一部でもいいからみて欲しい。

さらに、アルバムのティザー(告知の動画)のディレクションには中島健人くんが関わっている。(↓これ)

この人たち、ただ言われたことをやってるアイドルじゃない。

自分たちで、もっといいものを、自分たちが伝えたい表現したいものを、考えて提案して、ディレクションして、形にしている。

自分たちで歌って踊って。

いや…最強クリエイター集団じゃない?

・・・・・

SexyZoneというフィルターを通して表現されたシティポップたち。ジャニーズっぽさが好きな人にとっては、もしかしたら、チルでエモいおしゃれな曲は好みじゃないかもしれない。一定数、既存のファンが離れるかもしれない。

でも、それを分かってて、彼らはあえて今回のアルバムを手がけたのだと思う。

だって、アイドル自体が飽和状態で、ジャニーズの中でも仕事が奪い合いの厳しい時代に、他のグループと同じことをしたり、「ジャニーズ」という既存の枠にとらわれていたりしたら勝てないし、売れないし、ファンの裾野も広がらないわけで。そんなの私が言わなくたって本人たちが嫌というほど分かっているから。

売れるために、自分たちはどのカラーでやっていくべきなのか、たぶん死ぬほど考えてると思う。(実際、雑誌で何度も「売れたい」と言っている)

ジャニーズは嵐以外サブスクが解禁されていないけれど、『POP×STEP』はもしかしていつか解禁されるであろうサブスクを見越して作られているのでは…?と思うと、戦略的すぎてドキドキしてしまう。

だって、楽曲提供してくれたアーティスト関連でSpotifyで絶対このアルバムの曲をみんな聴くでしょ?そうしたら、たぶん、SexyZoneのことを知らない人たちにもっともっとアプローチできるはずだから。

「これ歌ってるのジャニーズ!?」ってなるでしょ、絶対。

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QLAPのインタビューで「自分たちなりの新しい王道をつくる」というテキストを目にした時、彼らは自分たちで道を切り開く選択をしたのだ、と思った。

ずっとずっと、SexyZoneらしさって何だろう?と悩み続けた結果、今、目指すべき道が見つかったのかなと。他のグループにない自分たちだけの色を、見つけたんじゃないかと。

SexyZoneは、若くしてデビューして苦労することも多くて、最近は後輩グループに色々仕事取られてることもあって、すっごい悔しい思いをたくさんしてきていると思う。でもだからこそ、着実に力をつけてここまできている。Jrではなく、デビューをしている身として9年間厳しい世界で揉まれてきた。

彼らの武器は、王道のジャニーズ曲もトンチキな曲もチルでエモい曲も自分たちのカラーで形にできる、その表現力の幅だと思う。

だからこそ、今回のアルバムが成立している。

結局は、実力がなければどんなにいい曲をもらったところで化学反応は起きないのだから、このアルバムが名盤だという声を多く見かけるのは、彼らが確実にスキルをレベルアップさせてきたおかげなのだ。

従来のジャニーズとは違う新しい道を開拓するのは彼らにしかできないと思うし、新しい仕事を獲得していくのも、彼らにしかできないことだと思う。

もちろん、こういうことをしてるのがSexyZoneだけではないことは知っているし、ジャニーズの皆さんのお仕事についてはもっともっと知られていいと個人的には思っている、でも私はやっぱり、強い意志を持って自分たちで道を切り開いているSexyZoneを尊敬してやまないのだ。

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事務所の方針がいつになったら変わるのか分からないけれど、SexyZoneに関しては、早くYoutubeでライブの映像配信をできるようにしてほしいと思うし、まずは早急に今回のアルバムを、サブスクで、解禁してほしい。

ちょっと気になる、という時に気軽にアプローチできないことが、どれだけ機会損失なのか。CDやDVDという形があるものの価値にこだわるのも分かるけれど、今時CDやDVDを買うってなかなかにハードルが高い行為だと思うので。

これまでのジャニーズは、何かしら大ヒットドラマに出てその主題歌を歌うことで売れてきてて、彼らはまだそういう作品に恵まれてないと嘆く人もいるけれど。そんなの、嘆いていたって何もならない。彼らは、ずっとずっと前を向いて、走り続けているんだ。

個人的には、たぶん、もっと別の方法で売れると思っている。

でもそれが何かはまだわからないし、私なんかには想像もつかないことをしてくれるのがSexyZoneだから。

爆発的に売れることを信じて、今日も彼らの音楽を糧に毎日を頑張ります。


追記:

アルバムの全曲視聴はこちらでできますので、ぜひ。

サブスクは解禁されていないけど、レコチョクでも買えるので気になった方はぜひチェックを。


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