オンライン授業やってみて感じたこと②
前回はオンライン授業開始までを振り返り。
今回は始まってからのことを!
(3)-1 収穫(ポジティブ編)
*普段発言しない学生が発言するように!
*留学ビザ以外の学生の出席率上昇!
*一時帰国中の学生も出席できた!
*対面と同様のことが意外に可能!
大人しくて、20人近くいる教室ではなかなか発言できない学生いますよね。
そんな学生が自ら話し始めたのです。
自らミュートを外すんです。
オンラインは人の目が気にならないから。
これはうれしかった!
対面だと仕事や家庭の事情でなかなか毎日通えない定住ビザの学生にとって、オンラインはピッタリだということもわかりました。
上達スピードも格段にUP!
一時帰国中で日本に戻れない学生に何も提供できないことを避けられたのもよかった。
つまり、これで明確になったこと。
経営安定化にオンライン授業使える。
定住ビザの方や世界中の人がターゲットに。
ビンボー日本語学校からの脱却なるか?!
対面と同様のことが可能という発見ですが、ずばりブレイクアウトルームのおかげ。
ペアワークもグループワークも可能。
ブレイクアウトルーム終われないぐらい学生達は楽しそうにずっとおしゃべり。
やっぱわいわいするの好きだね、みんな。
メインセッションではミュートかけてもらわないと授業が進みません。
そうなると、会話量は減ってしまいます。
それをブレイクアウトルームで補えました。
グループ対抗のディベートも何とか形になった。
画面共有やZoomの書き込みツールも学生に使ってもらい、何となく双方向でできたかなー?と手応えを感じてます。
(3)-2 収穫(ネガティブ編)
*1クラスの学生数が多すぎた。
*コミュニケーション量減少→会話力ダウン
*初級、初中級クラスはオンライン不向き?
*大前提の環境不備で勉強に集中できない
大人の事情で学生15~20人での授業。
やはり多すぎた…。
対面でも多いと言われる人数。
オンラインではなおさら。
そのせいで、以下のような問題発生に繋がってしまったと思います。
ブレイクアウトルームよかったんですが、何グループも覗きに行くのは大仕事。
じっくり指導できず、歯がゆかった。
会話以外でも、例えば何か書く作業をさせた時、やってるのかやってないのか、分かってるのか分かってないのかが確認しづらいという問題発生。
手元がすぐ見られないので。
大人数をいちいちチェックする暇はない。
置いていくしかない歯がゆさがここでも。
オンラインはプライベートや少人数(8人くらいまで?)なら効果ありそうかな?
そして、ブレイクアウトルームを使っても、コミュニケーションの量と質は対面にはやっぱり敵わないなって思うことがありました。
対面での超何気ないやりとりからの上達。
あの重要性と醍醐味を感じました。
オンラインだと、用がある時にミュート外すイメージなので。
初級・初中級の学生にとって、オンライン授業はキツかったという理由ですが…。
誰でもつい聴き逃してしまう時があるはず。
教室なら、周りの学生の反応で推測可能。
だから、聴解力低い学生も何とか理解可。
それがミュートしてるオンラインでは無理。
その上、wifiやデバイスの問題も重なる。
声が途切れるという事象が生じることが。
その時、自分1人で何とかする力がまだ足りないのだとわかりました。
そんな学生とそうでない学生が入り交じるクラスでは、自分で何とかできる学生が対面の時以上に待たされてしまいます。
イライラが募り、そのクラスの雰囲気や人間関係は対面の時より悪くなってしまいました。
つまり、ビギナーには少人数のオンラインか対面がベストでは?という考えに私は至ったのでした。
実際、初級だけは早々に対面授業に戻したという学校もあると聞きます。
逆に、中級以上で自主学習ができる学生にはオンライン授業ってすごく合うなぁって感じました。
予習の習慣があるので、わからない所に差し掛かると、絶妙のタイミングで質問が!
しかも、いい質問。
おかげで、いい感じに授業が広がってく。
なんとありがたいことか!
これも他校の話ですが、大学院志望のクラスなんかは自主学習した箇所を質疑応答形式で授業を行っていて、かなり活発に議論できてるみたいです。
最近よく聞く反転授業みたいな感じかな?
ただ、日本語学校の現実として自主学習の習慣がない学生も多いので、この場合、効果的で効率的なオンライン授業の進め方って…と思うと頭が痛いですね。
もやっとしてしまったところで終わってすみません!
次回で最終回です。
よければご覧下さい(^^)