りかこ@テクノロジーWatcher

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クリエイティブな仕事は無理でも

もう10年以上前になる、ある冬 友人が絵を描く様子を眺めているのが好きだった。 なんてこともない、ありふれた線が徐々に足されていく。 やがて「かたち」になって、こちらに微笑みかけてくる。 出来上がりとは強者である。 もうすでに線はありふれてなんかいない。 絵になり得なかった殴り書きや、選ばれなかった「かたち」、絵になることを夢見て、待ち続けているイマジネーション。 そんなものは一瞬でも存在したことがないかのように、 確固たる意志を持ってそこに存在し、 「それで?」と問いかけ

    • 「ピクサー展」が大正解だった話

      「ねぇねぇりかこちゃん大学何専攻してた?」 「私?えっとね…(ちゃんと説明する)」 (サーッ)(波が引いてく音) 何やろね、これ。 一般的なリアクションなんだけど。 理系の学問ってすごく取っ付きにくいイメージで、 数式が出てくると本当に嫌な顔をされたり、 面白さを頑張って語っても へー、あー、はいはいみたいに返されたりするときがある。 どういう場を設計したら、 テクノロジーに全く興味ない人にとっても、まぁまぁ興味ある人にとっても、そしてプロにとっても、 楽しくて有意義

      • 最近わくわくしてる?研究所に行こうよ 〜研究所一般公開日程を厳選ピックアップ〜

        2019年4月15日(月)から4月21日(日)は科学技術週間! 今日から1週間は、「科学技術について一般の方々に理解と関心を深めていただき、日本の科学技術の振興を図ることを目的として、1960年2月に制定された科学技術週間」らしい。 出典)http://stw.mext.go.jp/outline.html でもそんなこと言ったって科学技術に興味ある人は年中科学技術のことばっかり考えてるし、 興味ない人はそんなウィークの存在自体知り得ないでしょ… とも思うんだけれど…

        • 科学技術を、もぐもぐする。

          おじいちゃんになりたくなった日 以前、ある勉強会でおじいちゃんに出会った。 素性も所属もわからない。 60歳は超えているだろうか。 おじいちゃんは講演の間、うんうん頷き、夢中でメモを取りまくっていた。 講演が終わり、質疑応答が始まると1番に手を挙げ、素人ですが…と言いながらいくつか専門的な質問をして、回答をもらったあと丁寧にお礼を言った。 すごくキラキラしていた。 大変失礼ながら、少年のようだと思った。 あとで話したところによると、彼は大学の先生や研究者ではないらしい。

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