「廣際院のこれから」 八幡山 廣際院 2/2
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「廣際院のこれから」 八幡山 廣際院 2/2

廣際院のこれから

 廣際院がある角川地域は山間部にある大きな集落です。敷地の広い廣際院の周囲の手入れや草刈りなども、瀧田住職が一手に担っています。頭にタオルを巻いて作業する姿は、農業が盛んなこの地域にも溶け込み、親しみやすさを感じさせます。

 「人の心の中には生まれた故郷に対する想いがあります。人と地縁を守る砦がお墓、そしてお寺であると思っています。今は別の土地に住んでいても、お墓とお寺にお参りに来る方々がいます。彼らが帰ってきたときに、いつでも安心して訪れることができるお寺であるためには何をすればいいのか、常に考えています」

 お寺と人、人と人との糸を結びたいという想いは、坐禅会やコンサートといった独自の企画を主催することに表れています。そしてその想いを受け継ごうとしている息子さんは、平成28年に得度しました。

幸いにも私は息子というバトンを渡す相手がいるので、それまでの間、廣際院を大切にお預かりしていきたいと思います。」

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八幡山 廣際院 瀧田一成老師
昭和48年戸沢村角川生まれ。東北福祉大学卒業。卒業後鶴岡市善寶寺で1年半の修行。平成10年角川に戻り副住職となる。同時に一般企業に勤務する。平成29年第21世廣際院住職となる。


音楽奏でる寺

一晃さんは、名古屋音楽大学音楽部1年生です。専攻はマリンバ。打楽器であるマリンバの音色は本堂を包み込むように響き、聴くひとの心に染み渡ります。お寺と音楽を通じて人々が交流できるような企画を主催したいと模索中です。

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マリンバは幅約3メートルもある鍵盤打楽器

瀧田一晃さん
瀧田住職の長男。平成28年に得度。令和4年度に法戦式の予定。


廣際院の坐禅会

 廣際院では毎月一回坐禅会が行われています。住職が先代からお寺を引き継いだとき、法事以外で檀家さんと触れ合う機会が欲しいと思い企画したのが始まりです。
 坐禅会はまず写経をし、30分坐禅を組みます。そして黙食でおかゆ粥をいただきます。「こういった機会を設けお寺に親しんでいただき、交流の場になれれば幸いです。」(瀧田住職)。

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蝋燭の灯りだけで行われる坐禅会

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坐禅会でいただけるお粥

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ありがとうございます!
未だ収束の見えないコロナ禍で、リモート化だけでなく葬儀そのものが簡略化されつつあります。そんな今だからこそ使命を持って「供養」の本質に立ち返る時に来たと感じています。受け継がれてきたこの「祈りの文化」を絶やさぬよう、お寺と人々の架け橋となるコンテンツとなれば幸いです。