真紀

美術史からIT行って、教育行って、転勤族と結婚したら北陸で突然線維筋痛症と双極性障害発…

真紀

美術史からIT行って、教育行って、転勤族と結婚したら北陸で突然線維筋痛症と双極性障害発症してしまった人です。現在の主たる業務は猫5匹のお世話係。

最近の記事

「個性」「自由」という名の呪縛

夫(40代真ん中)は趣味で俳句を作る。 某「才能アリ」番組を見て、ごく軽いノリで始めたのだが、学ぶうちに面白くなっていったらしい。 その夫は、馳浩石川県知事の詠む俳句が「苦手」だ。夫曰く「基本がなっていない」らしい。俳句には「こう詠めばよくなる」という「型」のようなものがあるのだが、それがまったくできていない、と。 確かに知事の句は、素人の私から見ても「これはちょっと……」という句が多い。夫より長く詠んでいるはずだし、何より昔は国語の教師だった方だ。本を一冊読んで学べばぐっと

    • 夫の上司から特殊詐欺電話がかかってきた

      とれとれぴちぴちの経験談である。 5匹の猫に夕方の食事を食べさせていた。療法食しか食べられないのに他の猫の食事を食べたがる猫をブロックしたり、食後の服薬から逃げる猫(3匹)をつかまえたりと、かなりの大仕事である。 今日はあまり体調がよくなく、食べ終わった皿を流しに持っていった時にはかなりぐったりしていた。そこへ加入電話が鳴った。 加入電話はほとんど使っておらず、勧誘と詐欺めいた電話も多いのだが、光回線にくっついていてタダだし、面倒なお付き合いで「確かにこの選挙区の住人である」

      • 迷惑すぎる遺伝子

        私は「線維筋痛症」「双極性障害2型(いわゆる「躁うつ病」だが、うつ状態が長く、1型に比べると躁うつの波が穏やかなタイプ)」という持病の他に、妙な体質を抱えている。 血液中のたんぱく質(特にアルブミン)とコレステロールが善悪どちらもやたらと低いのだ。30代までは、中性脂肪値も異常に低かった。 「なんだよ痩せてる自慢かよ」と思われるかもしれないが、一番痩せていた時でも13号だった、という、まごうかたなき肥満体である。胃弱なのでやや少食だが、不摂生はしている。一人の昼ごはんはインス

        • 「お茶、淹れられますか?」

          私が何度も浴びせられた質問だ。お茶を淹れる、といっても「紅茶の茶葉のうまみを最大限に引き出す」だとか「中国茶を茶器まで吟味して用意する」といったことではない。 オフィスに来客がある。ごく普通の緑茶を、ポットかやかんのお湯で淹れて出す。それだけのこと。 私は、それが「できない」人間だと思われていた。否、「したくない」「してくれない」人間だと思われていたのだ。 ■旧帝大卒、大手企業→非正規 私はいわゆる「旧帝大」を卒業し、新卒で大手IT企業に入社した。ITといっても開発現

        「個性」「自由」という名の呪縛