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映画「インターステラー」の解説動画がおもしろい

別記事でSF映画「インターステラー」について軽く触れました。私はこの映画を2回観ていますが、さすがクリストファー・ノーラン監督、素晴らしい映画だと思います。
最近ひょんなことからこの映画の解説をYouTubeで見つけたのですが、これがまたすばらしく良い出来なので紹介したいと思います。
たてはま氏の解説もすばらしいですが、コメント欄を見るとコアなファンが多く、コメントのレベルも高くて感心してしまいます。映画をまだ観ていない人はこの動画の前半まで見た上で、アマプラやネトフリで観ることをおすすめします。後半は映画の概要なので、ネタバレになります。

https://www.youtube.com/watch?v=9oPxG6Gv6U4&list=WL&index=4


「時間」をいまだかつてなくダイナミックに描いた映画

この映画はできる限り実際の物理学的事実に基づいて作られているのが特徴。つまりハードSFです。理論物理学者でノーベル物理学賞受賞のキップ・ソーン氏が監修しており、彼は映画内でのブラックホールの映像を再現した計算、CGをベースに2つの論文を投稿しました。

https://aapt.scitation.org/doi/10.1119/1.4916949

https://iopscience.iop.org/article/10.1088/0264-9381/32/6/065001

2019年に本物のブラックホールの映像が初めて観測され、大ニュースになりましたが、この映画のCGとの類似性も話題になったようです。

もちろん、物理学的裏付けだけではなく、登場人物たちの心理描写や、どんでん返しのストーリー展開、迫真のCG、ドラマとしての面白さは言うまでもありません。

さらに詳しく知りたい人は以下の動画参照。
たてはま氏は、映画の解説と並行して、相対性理論、ブラックホール、多次元空間、量子論、4つの力、超ひも理論・・・などなど、現代物理学を大変わかりやすく解説してくれています。映画のストーリーを理解し、さらに物理の勉強もできるという、まさに「一粒で2度おいしい」動画です。それぞれ20~30分ぐらいの長さなので、正月休みの空き時間にはちょうどいいのではないでしょうか? 

相対性理論の概要

今までにも相対性理論の動画をいくつか見たことがありますが、これはかなりわかりやすい説明だと思いました。GPSが特殊相対性理論に基づいて正確性を保っている話もあります。

ブラックホールと潮汐力について

私個人的に目からうろこだったのは、「超巨大ブラックホールの場合は、事象の地平線でも潮汐力はさほど大きくなく、ばらばらにされないらしい」ということ。私は、ブラックホールに近づくと潮汐力で引っ張られて必ずばらばらになると思い込んでいたので、これは意外でした。

ラストシーンの解説

SF映画の名作「2001年宇宙の旅」を思い出しました。
映画序盤からの伏線が一気に回収されるラスト。まさに、「時間」をテーマにした映画でした。


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インターステラーのビデオ
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