マジでどうでも良い事つらつら7

■バンドマン、まだ食う■

突然だが、読者諸君はお好み焼きやたこ焼き、いわゆる「粉もん」をおかずに米を食べるだろうか?
関西の、主に大阪のお好み焼き屋ではお好み焼きにご飯と味噌汁が付いてくる定食が普通にあるし、家にたこ焼き機がある家庭も多いのでそれをおかずに米を食べる文化が根付いているのだ。
京都府出身である筆者は基本的には一緒に食べないが、
昨日の残りのお好み焼きが一枚余っていたり、冷凍のたこ焼きをチンした際にそれだけでは足りないという時だけ食べる事にしている。
食べられない事はないが好んでわざわざ欲しいとは思わないといったところか。自分で用意しなければ食卓には並ばないのだ。

家庭や育った地域ごとに食べ物の味付けや作り方、食べ合わせなども違ってくると思う。
お雑煮がおすましか味噌仕立てかだとか、卵焼きが甘いかしょっぱいか等々。ちなみに筆者は両方前者だ。
それらを踏まえた上で読者諸君に伺いたいのは、「おかずにならないおかず」は無かったか?という事だ。
嫌いなモノではなく、好きなんだけど米と一緒には食べたくないモノ。
前述の粉もんのように、米と一緒に食べる習慣がないモノだ。
ちなみに私の妻は、お鍋をする時には米を食べないというのは少し驚いた。シメのラーメンやうどんのため腹を空けているのではなく食べる習慣が無いのだそうだ。そもそも私が少数派なのかもしれないが。
そんな事をつらつらと、ここからは完全に私の独断と偏見で書かせてもらう。

筆者に取っては刺身がそうだった。
刺身なんてそこそこ値が張るモノが食卓に並んだ際はもちろんそれがメインになるのだから他のおかずはあまり出てこないのだから、それで米を食べなければならない。
私はいつも出来る限り他のおかずや味噌汁で米を食べて、刺身は刺身だけで食べていた。
寿司は好きなので合わないはずはないのだが、酢飯じゃなくなった途端なぜあんなにも美味しくなくなるのだろうか。

肉じゃがもそうだ。
そもそも私にとって芋はおかずではない、おやつである。フライドポテトやじゃがバターで米を食べる人など見たことがない。
そして一つ文句を言わせてもらうなら、肉じゃがと言うわりに肉の割合が少なすぎるのではないだろうか。せめて五分五分で納めていただきたい。食が全然進まないのだ。
という事はコロッケもダメだ。
学校帰りに肉屋で買い食いもしたし、
母親がコロッケを買ってきたら内緒でつまみ食いなんかもするぐらいには好物なのだが、それを食卓に並べられては困る。揚げたてをサクッとそのまま食べるのが美味しいのだ。

クリームシチューやグラタンなんかもダメだった。
失礼を承知で言わせていただくが、そもそもあんな牛乳の味が強いモノで米を食うなど正気の沙汰ではない。
者共であえい。食パンだ、食パンを持ってこい。フランスパンでも良い。少しガーリックバターを塗っておいてもらえるとなお良い。私はグルメなのだ。
ちなみにビーフシチューは米に限る。ハヤシライスみたいなものだ。
それとドリアはなかなか革新的だったな。ミートソースを入れるだけで魔法がかかったみたいにあんなに美味しくなるとは感動的である。

逆に、よくそんな食べ合わせが出来るなぁと不思議に思った事もある。
専門学校時代の後輩の女の子はとにかくご飯が大好きで、何を食べるにもご飯が無いと嫌だという。
一度パスタとご飯の食べ合わせを勧められた事があったのだが、マストではないにせよ食べられない事もない。
しかし、寿司をおかずにご飯を食べるというのには驚いた。食パンにピザを乗せて食べているようのものだ。
さらに信じられなかったのはおにぎりをおかずに米を食べるというのだ。いやアンタ、それもうほぼ米だよ。
ご飯をおかずにするなんてまるで某バンドアニメの名曲だ。その子はキーボーディストだったのに、どれほど米を食うのだ、ムギなのに。とんだ放課後ディナータイムがいたもんだ。(わかる人だけわかれば良いのだ)
だったらおにぎり二個食べろよ、という言葉を飲み込んだのは内緒だ。

とは言え、人の好みをとやかく言うべきではない。やっぱり自分の好きなモノは好きなように食べるのが一番良いのだ。
人間が生きていく上で食事とは一番重要な事なので、十人十色の食べ方があって良いと思う。
それに食べる楽しみというのは少なくとも筆者にとっては何物にも代えがたいモノである。米で米は食べないが、たくさんのアレンジメニューや珍しい食べ合わせなどももっともっと知りたいものだ。毎日毎日同じ味付けのモノばかり食べるのは苦痛であろう。
読み物としての面白さがあるかどうかは置いといて、書いてて楽しいと思ったので次回に続く事にしよう。

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