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会社が好き、と胸を張って言いたい

今の会社に転職したのは、去年の4月のこと。

それまでは渋谷のど真ん中にドン!とオフィスを構えるITベンチャー企業で、新卒から営業職として働いていた。

まだできたばかりの部署に、これから拡大するぞ!という伸び盛りの時期に配属になったため、仕事は山のようにあって、朝早くから終電間際までオフィスで過ごすような毎日だった。

当時の会社は何よりも「人」の部分がずば抜けていて、若くて優秀で成長志向の強い、そしてエネルギッシュな人ばかりだった。

2年間というわずかな期間で本当にたくさんの素晴らしい仕事仲間に出会うことができたので、今でも、新卒の時にその会社を選んで本当に良かったと思っている。

自分が「転職」を考え始めたのは、26歳という年齢を迎え、20代も残り半分を切ったと気付いた時だった。

仕事は2年目の方が要領もつかめてきてお客様との関係性も深まり、1年目に比べて圧倒的に楽しかったのだけど、それでもやっぱり仕事に思いっきり振り切った今の働き方をこのまま続けていくのは難しいかも、と思うようになっていた。

入社した頃は、「成長するために今はがむしゃらに働くべき!」という気持ちでいたので、仕事>>>>プライベートであっても全然問題なかったのだが、2年経って、「仕事と関係のない、自分だけの時間がもっと欲しい」という気持ちが自分の中でどんどん大きくなっていた。

そんな自分の思いの変化に反して、事業は順調に拡大し続け、人も仕事もどんどん増え続けた。

そしていよいよ転職するぞと決意したのは、2020年、年が明けたタイミング。

年末年始で実家の両親とも久しぶりに顔を突き合わせて話をしてみると、「応援してくれる家族のためにも自分に正直に生きよう」という気持ちがストン、と自分の中におりてきた。

もちろん転職することについては、正直めちゃくちゃ不安だった。

当時の会社で誰もが認めるような素晴らしい営業成績を収めたわけではなかったし、自分自身「将来はこうなりたい!」という具体的なビジョンや、「これだけは負けません!」と言えるようなすごいスキルも無かった。

言ってしまえば、どこにでもいそうな社会人3年目。

そんなぱっとしなかった自分を、「うちに来たら?」と、ひょい、と拾い上げてくれたのが、今の会社だった。

4月から勤め始めてそろそろ丸一年が経とうとしているが、結論から言って、本当に転職して良かった。

というか、今の会社を選んで良かった、と思う。


生産性を重要視する文化


まず今の会社に感謝しているのは、これがあることに尽きる。

会社のルールとして、「長時間残業ができない」制度があるので、社員が仕事に投入できる時間は一定に決められており、その中でいかにアウトプットを出せるか(生産性を上げられるか)ということを見られる。

全社的に「○時になったら強制的に退社です」というルールなので、定時を大幅に超えるような残業をするには上司の許可が必要だったりする。

入社前は「制度として存在はしていても、実際は形骸化しているのでは?」と懐疑的だったのだが、入社してみて、退社時間をすぎると本当にオフィスに人がいなくなるので驚いた。

むしろ、遅くまでオフィスにいると「なんでまだ残ってるの?」という感じで見られる。もはや残ってる方が変、みたいな文化になっている。

これは、「営業は続けたいけど長時間残業はしたくない」という自分の転職軸にピタリと合っていたので、この文化の中で生きていけるだけでも転職した意義は大きかった。

もちろん限られた時間の中で成果を出すというのは、とても難しい。

難しいのだが、投入する時間を増やす=残業する ことができない分、「どうしたらこの時間内でできるだろうか?」と、嫌でも生産性をあげる方法を考える癖がつくことになるので、この文化にはかなり感謝している。

また、この文化が根付いている背景として、うちの会社は割合として30代の既婚者の方が多く、奥さんや旦那さんがいる、小さな子どもがいる、という社員がたくさんいて、「仕事」と「プライベート」のバランスを皆重視しているので、それが当たり前になっているのだと思う。


心身ともに、健康に


上記の残業しない文化のおかげで、今の会社に勤めてから、19時頃には家に帰ることが多くなった。それによって、自分がどう変わったかを振り返ってみる。

まず、とにかく健康になった!!
これは本当に今の会社に感謝している大きな理由の一つ。

18時半頃には会社を出て、帰り道にスーパーに寄り、夕飯は基本的に自分で作って食べ、残った分は翌日のお弁当にもなるので、翌日の昼食をコンビニで済ませることもなくなる。

自分にとって「料理をする時間」というのは意外とストレス発散になっていて、手順に沿ってただ黙々と野菜を切り、肉を炒め、味をつけて、素材をゆっくり調理していく間は、余計なことを考えずに頭の中をすっきりさせられる気がする。

また、平日に疲弊するということがなくなったおかげで、週末に使える体力も有り余るようになった。

以前は「週末に動きすぎると平日に体力がもたなくなる」という考えだったので、週末は趣味も人と会うこともある程度セーブして、主に "体力回復" を目的に過ごしていたのだが、今の会社に来てからは週末に思いっきり身体を動かせるようになった。

土曜の朝から隣町までランニングに出かけてみたり、遠く離れた友人に会いに行ったり、以前はなるべく避けていた日曜夜の予定も、気にせず入れられるようになった。
平日週末問わずに友人と会う機会が増えたことは、人生単位で見ても良いことだったと思う。

それと、これは周辺環境のおかげなのかもしれないが、会社の目の前に大きな公園があるので、朝早く起きて出社前に公園や近くのカフェやお寺やベーカリーを巡ってみたり、お昼休みには外に出て公園で太陽の光を浴びながらお弁当を食べたりして、日中に自然の中で過ごせる時間を増やすことができた。

もともと田舎育ちの自分は都会のビル群よりもやっぱり緑を眺めている方が落ち着くし、この1年は自然の中で過ごす時間が増えたおかげで身体だけでなく精神面の健康も保たれていたと思う。

以前は前の日に遅くまで働いていて朝起きるのも一苦労、という感じだったが、早寝早起きの生活スタイルが定着したおかげで朝はすっきり目が覚めるようになった。

こういう具合にどんどん自分の身体が元気になってくるのを実感すると「健康」についての興味が湧いてきて、「どうしたらもっと健康な生活を送れるか?」を知りたくて自分でも勉強するようになった。

ちなみにその時出会って、今でも自分がバイブルにしている本がこちら。

レビュー等にもよく書かれている通り、変に何冊も専門書を読むより、これを1冊読めばほぼ健康に関することは網羅できるのではないかと思う。

ひとつ一つの項目の内容がとても濃いし、科学的実証で裏付けられている、ということで信憑性も高い!おすすめです。

やっぱり「人」が好き

そして最後に、人について。

結論から言えば、今の会社で出会った方々みんながだいすきです、という話。

みんな常に「誠実」であり、仕事や自己成長に対する「情熱」を持っている。困っている人間がいれば助けるし、年齢に関係なくフラットな関係を築ける。

中途採用で入社した新人グループ全員を、息子・娘のように可愛がってくれ、成長を一緒に喜んでくれる教育担当さん。

入社してから互いに切磋琢磨し合ってきた、個性たっぷりな中途同期の仲間。まさかの突然の妊娠、結婚という青天霹靂の報告に、「おめでとう」「頑張って」と祝福・応援してくれた同じ部署のメンバー。

前例がほぼ無かったにも関わらず、労務に掛け合ってつわり中のリモートワークを実現してくださった上司の方々。

妊娠してからどんどん変わっていく生活と自分の身体の変化に気持ちがついていかず、仕事でも妊娠前のような成果が出なくて落ち込んでいたときに、「仕事は無理せずできる範囲で貢献すればいい、元気に子ども産んで人生楽しんでもらえる方が嬉しい」と言ってくれた部長さん。

時々ご縁があってランチや食事をご一緒する他部署の先輩方や後輩達も、本当にみんなあたたかい人達ばかりで、「この会社が好き」と心からそう思う。

「自分」も「家族」も「仕事」も「同僚」も、みんな大事にする。

そのために日々生産性を上げて、仕事の質を高める。

それを実現している人が、いまの会社にはとても多いと思う。

ひたすらに自分の会社への愛を語っただけのノートになってしまったけど、「仕事がたのしい」こと、そして「月曜日が憂鬱じゃない」ことは、本当に自分の人生をより良いものにしてくれた。

変化を起こすことには勇気が伴うけど、自分が欲しいものが分かっているなら、それを求めて思い切って飛び出してみてもいいのかも。

と、今は思います。


産休前まであと少し、仕事やりきるぞー!

moe

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