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アパート借りました

アパートの契約が終わった。

築40年の古いアパート。家主は耳の遠いおじいさん。部屋の中を見せてもらった時、仲介してくれた不動産屋さんのお兄さん(イケメン)がイライラしてるのが分かるぐらい「あー」とか「うー」とかいいながらで、ちっとも話が前に進まない。

なんとか分かった話を繋ぎ合わせると、もう空いている部屋はそのままにしておき、いずれとり壊そうと思っていたとか。でもたまたま2年前に綺麗にして貸し出した部屋の主が、子供さんと同居することになり一年で出てしまったらしい。

だから、現状のままでいいならと、わたしに貸すことを認めてくれたそう。

2年前にきれいにしたところだから、とは言うものの、畳は赤く焼け、壁紙は所々傷ついている。1人がやっとこさ足を折りたたんでつかれるぐらいの小さな浴槽。家主は「この部屋だけやで」と自慢げに話す「洗面化粧台」はお湯も出ない。真冬に水で顔を洗うんだろうか。

キッチンのシンクは古びたステンレス。お湯は出ない。昔懐かしい瞬間湯沸かし器をつけなくちゃ。

✩.*˚

今の家はリフォームを繰りしてきた。ほとんど仕事で家にはいないけど、お気に入りの壁紙。使いやすいキッチン。年中直ぐにお湯が出る広くて大きな洗面台。

そのどれひとつもない。これからは今までのようにはいかない。それが離婚するってことなのだと、アパートの内見に行った時に赤茶けた「洗面化粧台」を見て思った。

一生懸命働こう。働いて、いつかもう少し生活しやすい所に引っ越そう。

とはいえ、わりとどんな所でも順応する自信はある。住めば都とも言うし。ここに何年住むことになるか分からないけど、たぶん、ここを出る時にも「まあそんなに嫌じゃなかった」って思うんだろう。

さあ、まずは新居の掃除して、家具を入れて、カーテンとエアコンをつけなくちゃ!




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