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今日の人ー飲食店で恋人とテレビ電話する人

たまに、見かけますよね。

飲食店に一人で入ってきた彼。耳にはワイヤレスイヤホン。さらっと注文を頼む。おもむろにスマホを取り出す。何かブツブツ言い出したのが聞こえたら、そう始まりです、彼女さんとのテレビ電話。

食事を持っていった店員さん、一歩後ろで戸惑うも、さらっと「こちらに失礼します〜」と食器を置く。食べながら本当に楽しそうに話し続ける彼。画面を盗み見すると、アプリで顔が可愛く盛られた女の子。「いやちょっと俺には辛いわ」と言いながらも笑顔の、彼。

いいなあー楽しそうで。笑

と、私は思ってしまうのですが、多分そう思わない人もいるのでしょうね。電車内でチューするカップルに対して、幸せそうでいいじゃんと思う人とそうでない人がいるように。感じ方は人それぞれなのですけれど、間違いなく言えるのは、飲食店でのテレビ電話だろうが電車内のキスだろうが、している方は周囲なんてどうでも良いくらい幸せそうだということ。それくらい、二人の関係に没頭しているということ。

いいなあー楽しそうで(2回目)。笑

ここまで書いていて、テレビ電話さんたちは、もしかしたらコロナ禍に生まれたのかもしれないと思いました。どうなのでしょう。

リモート〇〇って普及し過ぎてもはや飽和状態ですが、要するに昨年私たちは、「遠くに居ても存在を感じられる」素晴らしさに気付いてしまったんですよね。だからテレビ電話さんたちは、今一緒に居なくても、俺は美味しいご飯食べてるよって、私と今度一緒に来ようねって、共有したいのかもしれない。頻繁に会うことが難しくなっているからこそ、少しでも互いの顔を見ながら、些細な言葉も伝えたい気持ちが高まっているのかも…?

なんかそう考えると(というか妄想すると)、とっても可愛らしいなあと感じます。そりゃあ周囲の目なんかどうでも良いよなあ。うん。

テレビ電話さんたちが、早く直接会いやすくなりますように。🌌

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