見出し画像

「伝統的出版市場」がそれほど伝統的でないことについて

 歴史雑記171
(本記事は月額500円の定期購読マガジンに含まれています)

 こんな記事が出ていた。

 この記事じたいになにか含むところがあるわけではないのだが、出版に携わる人たちのなかでも、案外出版史に興味を持つひとは少なく、したがって現在のような大手取次を通した流通や、取引条件についてもどのように生まれていったのかはあまり知られていない。
 今回はそのあたりについて少々書いてみよう。

ここから先は

1,982字

¥ 300

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

サポートは僕の生存のために使わせていただきます。借金の返済とか……。