見出し画像

◇あなたが悪い、私は悪くない論争が引き起こすもの。#83


何か問題が起きると同時に起きるのが
『あなたが悪い、私は悪くない」という論争。

これは第三者側に回ると
『それはお互い様でしょ…』と

客観的にいうことができるが
当の本人になるとなかなか認めにくい。

どうしても
「あなたが悪いんだから!私は悪くないもん!」
ってなりやすい。

昔の私もよく自分の非を認めたくなくて
ぜんぶ相手のせいにしていた。

今振り返ると
「自分も悪いところあったじゃん…」
なんて思えるが


その当時は自分が悪いなんて
一切認めることが出来なかった。

認めたらなんか負けた気がしていたし
相手を言いまかせたかったし

ましてや相手を自分の思い通りに
したかったのかもしれない。

「あなたが悪い、私は悪くない」論争の先にあるものは
長引く気まづさとモヤモヤ。


そして、不完全燃焼だ。


.

悪意があって
ただ自分の心が満たされないから
自分の欲を満たしたいから


という場合以外は
どんな物事にも必ず自分の中に原因はある。


だから
あなたが悪くて、私は悪くないは
通用しなくなる。

私も以前勤めていたバイトで


自分のやり方と合わなくて
言い合いになった人がいた。


相手は年上だったけど
私はオープニングスタッフから入っていたから
歴でいえば先輩だった。


今までのやり方を変えられたり
入ってきたばかりなのにアレコレ言われたのが


自分の中で気に食わなかったのだ。
「なんで後から入ってきたのにあんなに偉そうなの?」
とすら思っていた。

ある時私のイライラが絶頂に達し
仕事中に相手にキレてしまった。

それからその怒りは収まることなく
店長が介入し店長と話し合いをしたけど


今思い返せばそこで店長に言ってたのは

「私は悪くない!相手が悪いんだから!」
と相手だけを悪者にすることだった。


私は正しい!私は悪くない!
あの人がいけない!あの人が悪い!

の一点張りだった。

それからというもの
しばらくモヤモヤと気まづさが続き


私は相手にLINE上で謝り
その後会うこともなくお店を辞めた。

もし、あの時ちゃんと自分の思いを伝えて
相手の思いをちゃんと受け止められていたら
今の未来は違っただろうか?

もし、あの時「私も悪かった」と
ちゃんと相手に謝れていたら
わだかまりなくサヨナラが出来ていただろうか?


今思えばこの出来事はただ自分の未熟さが
引き起こしたものだし


店長にも「もえさんも悪いところがあるんだしお互い様だよね?」と
言われていたのに


自分が悪いのに
全部相手のせいにしていたことが
とても恥ずかしい。

.

たとえ向こうが悪かったとしても
少なからず自分にも何か原因がある

自分が悪かったとしても
少なからず相手にも何か原因がある

要するにお互い様なわけだし

相手が一方的に悪くて
自分が悪くないということは

ほとんど存在しないのだと思う。

あなたが悪い、私は悪くない論争が引き起こすものは


長引く気まずさとモヤモヤだけだ。

気まずさやモヤモヤを残すくらいなら
相手に本音を伝え相手の本音を聞いた方が

お互いのためにもなるし
わだかまりもなくスッキリした関係になる。

たしかにあなたは悪くないかもしれない。


でもそれは本当だろうか?

本当に相手が100%悪くて
自分が100%正しいだろうか?

私もまだまだ相手を悪者にして
自分を正義の人間にしがちだ。


きちんと自分の非は素直に認め
人間的にも魅力のある人間になっていこうと思った。

サポートありがとうございます♡励みになります(*^^*) 頂いたサポート代は本の購入に使わせていただき またよりいい文章を書いて還元させていただきます♡