ほかほかの冬
おなかにいつもあたたかないのちを抱いて、この一年を過ごした。
初めはわたしのおなかの中で、米粒ほどの大きさだったちいさないのち
この一年でぐんぐん大きくなって
秋分の日を過ぎたある日
ゆっくりゆっくり時間をかけて
ぐいっと外の世界に出てきた
それからずっとおなかの外で抱っこして
わたしをほかほかと温めてくれている
おなかのなかにいても
おなかのそとにいても
頼もしい存在
一緒にいると安心する
一緒に出かけると楽しい
新しい景色もたくさん見せてくれた
ずんずん歩いてあっちへこっちへ
いつもふたりくっついて
いろんなところへ出かけた
こんなに毎日笑わせてもらって
ゆるませてくれて
いろんなひとと繋いでもらって
この一年でたくさんのプレゼントをもらったよ。
毎日が誕生日みたいだったな。
ありがとう。
これからもよろしくね。
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