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オーストラリアの救急ナース

こんにちは!

昨晩、おたんこ英語塾の懇親会に参加しました。

今月のゲストはオーストラリアで救急ナースをしている方のお話でした。


この方は日本で救急救命センターで5年、夜勤専門で1年の計6年の経験後に、カナダで語学留学、オーストラリアでワーホリ、大学を経て、オーストラリアでRNになり、救急ナースとして3年の経験をお持ちの方です。

もう話を聞いているだけで、RNになるためにたくさんの努力をされているんだなーと感じました。

現在は私立病院の救急救命センターでお仕事をされています。

役割 position

救急救命センターの中では役割は2つです。

①Team Leaderは、その名の通り、チームのリーダーですね。

②Floorは、トリアージや患者アセスメント、検査など、幅広く行うことがあるそうです。


救急救命センター 日本とオーストラリアの違い

日本は1、2、3次救急(1から3の順に重症度が高い)に分かれていますが、現在はこの1~3次救急の重症度の線引きが難しく、特例ERと呼ばれるものに変わり、重症度に関係なく運ばれているようです。

一方、オーストラリアは重症度は分かれていないようなので、いろんな患者さんが運ばれてきます。


運ばれてくる疾患の違い

日本で働かれていた時は、脳出血や脳梗塞等、頭部の疾患が多かったようです。

オーストラリアでは、心疾患系が一番多いとのことです。

おそらくに食生活や生活習慣に違いによるものではないかなとお話されていました。


人数の違い

日本では、ゲストの方が働かれていた当時は患者さん一人に対して、看護師1人、メインの医師1人、サブの医師1~2人、研修医2人ほどだそうです。計6名!

オーストラリアでは、看護師4人(メディケーション、エアウェイ、記録、外回り)、救急救命の医師5人、外科医、放射線科医などともかく多くの医療者が関わります。おそらく合計10名以上はいますね!

なので、看護師は役割の書いてあるプレートを名札のようにつけて、誰がどんな役割をしているのか、一目でわかるようにしているようです。人員が豊富なのは羨ましい限りですよね。


看護計画はあるのか?

オーストラリアの看護には看護計画はありません。

それはもともとの看護モデルが違うようで、オーストラリアでは医師の計画に沿って治療やケアが行われているようです。

日本は医師、看護師の計画をそれぞれ立てているので、看護計画があるようです。最近はお手本にしている西洋、北米の方も看護計画はやっていないようなので、将来、日本も看護計画はなくなってしまうかもしれませんね。

学生の時はこの看護計画を立てるのが大変で、計画を立てていても患者さんが退院してしまった...なんてこともありました。もっとタイムリーにアセスメントして計画を立てていかないと本当に間に合いません。


新卒ナースの違い

日本では今は状況が違っていますが、比較的、新卒ナースでも就職が容易にできます。けれども、学校では理論ばかりで技術ができないまま、実際に働き始めるため、テキパキと働けることを思い描いていても実際できないことが多く、そのギャップが大きいのではないか?というお話が出ました。

言われると、その通りだなと感じます。

オーストラリアでは、まず新卒ではなかなか就職できません。New grad(大卒の新人さんが1年かけて成長するためのプログラム)という倍率の高い、狭き門に入れれば、1年間に3~4か所の科を回って、気に入った科に入れるようです。けれども、それに入れなければ、派遣看護師として経験を積みながら就活という形です。なので、就職できれば、それなりにスキルを持っているので即使える人材のようです。

なので、今RNとして働かれている方たちは、就職を勝ち抜いた、努力の方たちばかりです。


最後に

質問で、今まで一番大きな人はどんな人だったか聞いてみると、

体重250㎏、慢性疾患を全部持ち合わせていて、さらに悪化してからくるような人だったそうです。

そのようなことからオーストラリアは国土も広く、医療の地域格差があり、FASTFOODしかないような地域、田舎だとアクセスも限られているので、医療のオプションも限られてくるとのことでした。

長くなりましたが、まだまだ多くのお話を聞き、日本とオーストラリアの違い、救急のこと、ゲストの方の働きなど貴重な話が聞けて良かったです。

本当におたんこ英語塾の懇親会が毎月楽しみです。


興味のあるかたは、ぜひおたんこ英語塾で一緒に学びましょう!

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ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊

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