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マドンナとの同居生活は大変です 24話

とある日の夕方。



○○:そろそろ出るか。



賀喜:どこか行くの?



○○:史緒里さんと夏祭り。こないだも話したろ。



賀喜:そういえば今日だっけ。



○○:そんな遅くはならないようにするけど。
何か買ってこようか?



賀喜:じゃあ○○君のおすすめ買ってきてよ?



○○:んじゃ適当に買ってくる。



賀喜:気をつけて行ってきてね〜。



○○:おう。



の○○は家を出ると史緒里の家へ向かう。



賀喜:…史緒里ちゃん羨ましいな。




1人になったリビングで賀喜は小さく呟いた。



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜




"ピンポーン"




表札には



"久保"



の2文字。



久保:は〜い?



○○:こんにちは、俺です。



久保:あっ!○○君!すぐ出るから待ってて!



○○:了解です。



久保:お母さん!浴衣変じゃないよね?どこも崩れたりしてない?



久母:大丈夫よ。ちゃんと似合ってるわよ。



久保:良かったぁ…



久母:"彼氏くん"とのデート楽しんでくるのよ?



久保:彼氏じゃないよ…まだ…



史緒里はどこか緊張した様子で返す。



久母:ささっ。外で待ってもらってるんでしょ?なら早く行ってあげなさい?



久保:うん!行ってきます!



そして家から出てくる史緒里。



久保:○○君待たせちゃってごめんね?




○○:いえ。って浴衣似合ってますね。



白を基調とした浴衣に袖を通した史緒里。



久保:ほんと…?ちょっと心配だったんだけど…



○○:ほんとに似合ってますよ。
シンプルだけど地味過ぎなくて俺は好きですよ。



久保:好き…か…///



○○:どうしました?



久保:ううん…!なんでもないよ?



○○:じゃ行きますか。



久保:だね。



と2人は並んでお祭り会場へ向かう。



久保:急に誘っちゃったのにごめんね?



○○:いえ。久しぶりに行きたいなぁって思ってたんで。



久保:遥香は誘わなかったの?



○○:あいつは常にうるさいんで疲れるんですよね。



久保:そうなんだ?



○○:まっあいつの話はこれぐらいにしときましょ。
史緒里さん何か食べたいものありますか?



久保:そうだなぁ。やっぱりりんご飴とか?ベビーカステラとかも気になるかな。



○○:いいですね。じゃあ俺買ってきますよ。



久保:いいよいいよ、自分の物は自分で買うからさ?



○○:じゃあ誘ってくれたお礼も込めて買わせてくださいよ?



久保:そんな…



○○:さっ、行きましょ。



そして2人は会場に着き



○○:りんご飴はあっちか。
すいませ〜ん。



店員:はいよ?



○○:りんご飴1つください。



店員:りんご飴1つね。じゃあ500円ね。



○○:丁度で。



店員:まいどあり〜!また来てな〜!



○○:次はベビーカステラか。
すいませ〜ん。



と同様に購入し



○○:史緒里さんお待たせしました。



久保:ほんとに貰っちゃっていいの…?



○○:もちろんですよ。



久保:ほんとにありがとね?



○○:いえいえ。俺は史緒里さんが喜んでくれればそれだけで価値があるので。



久保:○○君…



○○:一旦人混みの少ないとこ移動しますか?



久保:そうだね。ここじゃゆっくり食べられないしね。



と2人は少し離れた場所にある階段に座る。



○○:夏祭りなんて何年ぶりだろうな。



久保:毎年来なかったの?



○○:元々人混みが好きじゃないのと、1人だと来ようと思えないので。



久保:確かに私も1人だと無理かも。
だから○○君が居なかったら私も今日来てなかったかもなぁ。



史緒里は優しい表情で空を見上げる。



○○:…



史緒里:そうだ、○○君も一緒にカステラ食べようよ?



○○:いいんですか?



史緒里:もちろん。○○君が買ってくれたんだし、1人だと食べきれないからさ?



○○:なら1つ貰いますね。



と○○は袋から1つカステラを取り口へ運ぶ。



○○:ん、美味いし温かいな。



久保:やっぱ出来たてが1番だね。



○○:ですね。



その後も色々話しているうちに



○○:そろそろ花火始まりそうですね。



久保:早く見たいなぁ。



と噂していると




"ヒュ〜…ドォォン!"




花火が上がり始める。



○○:おぉ、綺麗だな。



久保:色んな色が上手く混ざりあってるね。



○○:今度はキャラクター系だ。



久保:どうやってあんな風に見せてるんだろ?



○○:すげぇ…



史緒里の隣で目を輝かせる○○。



史緒里:(今なら言えるよね…)



何か決心したように拳に力を込め



久保:○○君…!



○○:はい?



久保:私…○○君が好き…




To Be Continued

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