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委員長に恋は難しい 4話

遥香:お邪魔しま〜す!



梅澤:適当に座ってていいよ。



アパートの一室のドアを開け家の中へ入っていく。



梅弟:お兄ちゃんゲームしよ!



○○:ゲーム?何があんの?



梅弟:大乱闘とか、レースゲームとかいっぱいあるよ!



梅澤:あんまり迷惑かけちゃダメだよ?



梅弟:分かってるよ!



○○:じゃレースゲームやるか?



梅弟:うん!



梅澤の弟は嬉しそうに準備を始め



梅澤:じゃ私は晩ご飯の準備しよっかな。
2人も食べるでしょ?



遥香:いいんですか?



梅澤:もちろん。それに皆で食べた方が美味しいしさ?



遥香:ならぜひ食べたいです!



梅澤:何が食べたい?



遥香:美波さんの得意料理がいいです!



梅澤:じゃあ頑張っちゃおっかな。



梅澤はそういいキッチンに立ちエプロンをまとい晩ご飯の準備を始める。



その頃



梅弟:お兄ちゃんってよくゲームするの?



○○:いいや。ほとんどしないよ。



梅弟:なのにすごく上手だね!



○○:坊主もな。



梅弟:僕は毎日やってるもんね!
上手でしょ?



○○:けど負けねぇよ?



テレビ画面に写されたレース映像は序盤から激しく1位争いが繰り広げられる。



梅弟:よしっ!アイテム取れたぞ!



○○:俺攻撃してくんなよ?



梅弟:どうだろ?僕も負けたくないもん!



○○:やったらやり返すぞ。



遥香:お兄ちゃん言葉遣い怖いよ〜?



○○:うるせ。



それからしばらくし



○○:よっしゃ1位!



梅弟:くそぉ…負けたぁ…



結果は○○が1位、弟が2位という結果で終わる。



○○:まだまだ勝つには早かったな。



梅弟:お兄ちゃんもう1回やろ!



○○:いいけど次も俺が勝つからな?



梅弟:今度こそ僕が勝つもん!



そこに



梅澤:2人ともご飯出来たから辞めてこっち来て。



梅弟:ちぇっ…いいとこだったのにぃ…



○○:ってか飯用意してくれたんだな。



梅澤:お礼もしたいって言ったじゃん。
口に合うかわかんないけど…



遥香:大丈夫です!もういい匂いしてるので絶対美味しいですよ!



そして食卓を囲う4人。




"いただきます"




全員で声を合わせ食べ始める。



梅澤:どう?美味しい?



遥香:ん!この煮物味が染みててすごく美味しいです!



○○:梅澤って意外と料理上手いんだな。



梅弟:毎日作ってくれてるからね!
羨ましいでしょ?



○○:まぁな。ちゃんと感謝しながら食わないとダメだぞ?



梅弟:うん!



まるで兄弟のような2人。



梅澤:(やっぱり優しいじゃん。)




○○:こっち見てなに?



梅澤:ううん。なんでもないよ。



梅弟:お兄ちゃんはご飯作れるの?



○○:あったりまえだろ?
今の世の中料理出来る男の方がかっこいいからな。



梅弟:じゃあ僕お兄ちゃんのご飯食べてみたい!



梅澤:無理なお願いしちゃダメよ。



○○:いいよ別に。
また今度な?



梅弟:うん!



梅澤:ったく…ワガママばっかり言って…



遥香:けどお兄ちゃんは優しいので!



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



その後晩ご飯も食べ終え



遥香:ご馳走様でした!



○○:ご馳走様。



梅澤:それじゃお風呂入ってきなさい。



梅弟:はぁい。



と弟は浴室へ向かい



○○:洗いもんやるよ。



梅澤:いいよいいよ。お客さんはゆっくりしてて。



○○:それじゃ俺の気が済まないんだよ。



そういい食器をまとめシンクへ持っていき皿洗いを始める○○。



梅澤:じゃあ私も手伝う。



梅澤も隣に立つ。



梅澤:今日は弟の事ありがとね。



○○:気にすんな。



梅澤:弟って人見知り酷くてあんまりお友達居ないんだけどさ、賀喜君と仲良くできてて少し安心もしたんだよね。



○○:そう。



梅澤:それに賀喜君も皆が思ってるよりいい人だよね。



○○:んなわけねぇだろ。



梅澤:でもそうじゃなきゃあんな優しそうな笑顔出来ないと思うよ。



○○:…悪いことは言わねぇよ。
あんま俺には関わるな。



梅澤:どうして?



○○:言わなくても分かんだろ。



梅澤:でも委員長として…



○○:あのさ、聞きたいんだけど梅澤って面白いの?



梅澤:面白いって何が?



○○:委員長がとか言って誰にでもいい顔して、俺からすればくだらねぇんだよ。



梅澤:…正直頼られ過ぎると嫌になる事もあるよ。



○○:じゃあ直接言えばいいだろ。



梅澤:それが出来れば困んないよ。



○○:ほんとつまんねぇな。
もっと自分を出した方がいいと思うよ。



梅澤:…



○○:それに誰かに合わせてばっかのやつ見ると反吐が出る。



○○はそう冷たく言い放ち蛇口を止め



○○:遥香帰るぞ。



遥香:は〜い。
美波さんお邪魔しました!



梅澤:…賀喜君待って!



○○:なに?



梅澤:今度2人でお出かけしよ?




To Be Continued

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