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無条件の"愛"

一年の早さを身にしみて感じながら、
祖母の家に帰省。

新幹線出発時刻の10分前に駅に着いたので、お土産を買うことが出来なかった。
そのことを会って謝ると、祖母は言った。
「来てくれたことがお土産だよ」
この一言にすごく「愛」を感じた。


私の大学ではキリスト教学が必修科目である。
一年生は授業や礼拝の時間を通して、キリスト教の基礎を学ぶ。

特に印象に残ったのは「アガペー」である。
「見返りを求めずにすべての人間を神は愛する」
いわゆる、無償の愛。

そんなこと出来るやついるのかよって疑ってたら、居た。

私は何もしていないけれど「来てくれるだけで嬉しいよ」と言ってくれる。
帰省前に、どこか行きたいところはあるのか聞いて連れて行ってくれる。
おなか一杯なのに次々と好きなお菓子を買ってくれる。

無条件の愛。ここに見返りは求められていない。
(もしかしたら、好かれたい気持ちは混じっているかもしれない)

この世界の住人全員、誰一人特別な存在ではない。
誰が抜けても会社は動く、学校も進む、世界は変わらない。

でも、そんな自分を特別に思ってくれている人がいる。
これってすごいことだと思う。

大抵の人は自分にしか興味がない。
自分の利益になりそうな人と付き合おうとする。
自己防衛のために人に笑顔を振りまき、優しく接する。
有名人と付き合っている"私"が好き。
過去問をくれるから仲よく"しておく"

自分を特別な存在にしてくれている人はたいてい近くにいる。

そんな存在もいつかは消えて無くなってしまう。
私を自分と同じくらい、またはそれ以上に大切に愛してくれる人の存在を認識して直接感謝する。そして、自分がもらった「無条件の愛」を誰かに分け与え、広げていきたいと思った。






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