筋を通さないからいけない


ジャニーズを見て思うのは、やはりこの国が自虐的である、と。

悪いことは悪いと切らなずに、ズルズルと引っ張り起死回生をやるから、いつまでも、過去の悪習は絶たれない。

適切な処置が終わったなら、クールに傷の治りを待ち、起死回生する輩にパワーを与えず、沈黙しておくことだ。

歴史修正にヒトラーが実はいい人だった、云々の話がある。

世界大戦のドイツ編ドキュメントでも観てみればいい。

家族と戯れ、幸せそうにしている総統の姿が少なからず見られるだろう。

しかし、一方ではアイヒマンではないが、出勤して当たり前のように、ユダヤ人を始末していったのが事実として語られる。

これを、読み違えると家族は大事にしておきながら、余所者は粗末にしていいという、素朴な信仰ができあがる。

トラバリズム(部族主義)だ。

しかし、家族を大事にしておきながら、ユダヤ人を始末するというのは、能がない。

実際は能がない生き方を選んでしまう。

たぶん、勤め人ならビグモタの件で、仕方ない自分だったらやってた、と思うのがいると思う。

戦わず、家族を維持したり、組織と諍いを起こして不安定になるよりは、いまが安定しているのだからそちらを選ぶ。

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首相の親戚が、官邸で寝っ転がった絵をツイッタか何かに出して、問題になったことがある。

あれだって、リーダーとは何なのか?という考えがいままで熟成されて来なかった結果なのだろうと思う。

散々、大陸から帝王学やら、儒教やら、六韜やら、過去の経験知が入ってきているのに、リーダーと庶民は地続きな感覚となるのは、おかしい。

お笑いに容易にトップや大臣、知識人、著名人が出てしまうのも変なはなしである。

行き過ぎた親密圏や馴れ合いや共感の弊害が、ものごとをユルユルにしている。

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