1/15 『アンチ・ライフ』を観た

面白かった。
あんまり情報を入れずに、ブルース・ウィリス、SF、何か人間じゃないものと戦う、くらいの事前情報で観に行ったら、エイリアン映画だったので、そういうやつか~と思って観た。事前情報だけでも推察できただろ。
話の展開は、すべきことをすべきときにちゃんと全部したって感じでだいたいほとんどそれが起きる前に何が起きるかわかったので、あんまりびっくりせずに済んだ。200年の間に人類は地球の資源を喰らい尽くし、外宇宙へ旅立てるほどの星間航行技術と、とんでもない溶解力の洗剤と、それを容れておけるプラスチックを開発した……
ブルース・ウィリスの立体映像はちょっと可愛くて良かった。ちょっと欲しいな、あの生首ナビゲーター。実際の身体を映してるんじゃなくて3Dデータを元々入力してあるのか、後ろを向いて作業しながら背後の相手に立体映像で話しかけるなんていう高等テクニックも使ってて面白かった。わりと予算のくびきがあちらこちらに窺える絵作りのなか、あそこだけはやけに良かったな。
ラストのオチもまあそうだろうなってやつだったんだが、しかし人類が宇宙に蔓延る寄生虫だと断ぜられたうえで、寄生虫としての責務を全うせんと覚悟を決めたシーンだと思えば、わりと悪くないなという気はする。あのエイリアンだって宇宙船にたった一人(一匹?)で忍び込み、最終的にほぼ全滅せしめてみせたのだから、新たなる地球に辿り着いたたった三人(三匹?)の人類として、今度は(今度も)骨の髄まで吸い尽くし焼き尽くしてやろうじゃないか。俺たちのターンはここからだ。

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