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【短歌】「破局」という語は悲劇的。

題:破局

「毎日短歌を上げよう。」と決めてから、旧Twitterの「単語で短歌」さんのアカウントを利用させていただいております。

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この日のお題は「破局」。「別れ」ではなく「破局」。どんな時に使うかといえば、すぐ、芸能人のゴシップ記事が浮かびます。「〇〇と△△が破局か?!」みたいな。

私の乏しい経験では、そんなドラマティックな男女のお別れはありませんでした。今、自然と出ましたが、「破局」は男女間で使う場合が圧倒的に多い気がします。文例がその方面しか浮かびません。しかし、思いつかない。
うまく読めないときは、ことばの意味を辞書で引きます。

「悲劇的な終局」
このニュアンスが、破局をドラマティックにしているのでしょうね。

私はぼんやりした性格なので、殊に男女間のことは疎い場面が多く、学生時代はもとより社会人になっても「〇〇と△△があやしい」「〇〇と□□が付き合っている」という話は一番最後に知らされるような人間です。

これは自分の恋愛においても同様で、恋の予感も別れの予感もわかりません。駆け引きなく、好きな人には「好き」と伝え、単純に撃沈する。手ぶらで出かけて(または次のデートや遊びの計画を練りながら会いに行って)別れを告げられる。前振りも前兆も気づきませんので、全くの丸腰でやられる。とんまです。

いきなり別れの舞台に立たされ、求められるセリフを言わなければならない。相手はさんざん信号を出した後の結論のようですから、エンディングが覆ることもないなら、演じ切るしかありません。「私も楽しかったよ。」とか「今度会う時は」とか。大根役者です。

どうせ悲しい思いをするなら、せめてかっこよく。または言いたいことは準備してから言わせてほしい。しかし、「恋はいつでも初舞台」なので、幕もまた稽古不足を待たないのです。

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