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リヴリーとわたしの思い出

リヴリーを博士にお返しする日が近づいてきてしまいました。いつか来ることは頭では理解していたのですが、そんな日は来ないかもしれないなとなんだかのんきな気持ちでいました。私が最初にそのお知らせを知ったのは家でカレーを作っていた時で、あまりにびっくりして涙が止まらなくなって泣きながらカレーを作りました。走馬灯のようにいろんな思い出が頭を巡って、泣きながら頭がボワボワしました。このまま頭がボワボワして行って忘れてしまったら勿体無いので、私の8年間と少しの間のリヴリーにまつわる思い出を自分の日記に記録しておこうと思います。

◆リヴリーを知ってから研究所に入るまで

最初にリヴリーを知ったのは大学の時で、友達がリヴリーをやっていたのがきっかけでした。あまりに可愛くて洗練されたデザインに一瞬で目を奪われて、すぐに大好きになりました。(余談ですがこれ以前にバルビレッジをやっていて、友達と電話しながら『今ここにヒヨコがいるから行ったほうがいいよ!!』とかリアルタイムで白熱したプレイを楽しんでいました。恥ずかしながらまだ同じ方々が作られたゲームだったとは当時は知りませんでした。)リヴリーを知って以来、Illustratorというソフトで絵を描くことにはまってしまい、別にイラレで描かなくてもいいイラストも一生懸命ベジェで描いたりしていました。イラレは0からの出発だったので、たくさんレイヤーを作ってしまいデータが開かなくなったり、拡大してもしても美しいままのベジェにウットリしたり、はしゃぎつつもてんやわんやでした。就活の時にあんな絵が描けたらいいなと思いリヴリーのサイトを見たのですが募集は見当たらず残念に思った事を覚えています。

そのまま時は流れ、就職して転職して、またのんきに絵を描く仕事をしていたのですが、リヴリーやグリーのハコニワが私の中でとても熱を帯びていて、何かそういうお仕事をしたい気持ちの波が猛烈にやってきました。昔からフリーランスに憧れていたのでフリーになるためにもっと色んな絵のことを勉強したいという思いがあり、当時の職場で学べることは一通り自分の中で吸収できた気がしたので次へ行きたいという思いもありました。そこで転職活動をしようと思った矢先に、お会いしたことがなく絵もお見せしたことのない方から『リヴリーアイランドのデザイナーに応募してみませんか』という旨のメッセージが届き、『なぜ??』と思いながらも渡りに船だったのでその方に会いに行きました。どういう事なのかざっくりNARUTOで説明すると、木の葉の里の忍が大変優秀な忍ばかりだったので木の葉からの抜け忍が出た際は必ずスカウトして別の里へ紹介しているとのことでした。(私は普通の忍でしたが、確かに先輩方は大変優秀な忍ばかりでした。里の誉れです。)その後、その方と一緒に研究所へ面接に行きました。皆さんとても優しくてホワホワした気持ちでいたのですが、途中で私の笑いのツボに入る出来事があり面接中なのにひとりで笑いが止まらなくなってしまいそのまま面接が終わりました。こんなにめちゃくちゃ笑ってしまってこの面接は落ちたと思い、帰りの電車で『すみません』と謝ったらその方がニヤリと笑って『僕は受かったと思いますよ』と言われたのが印象に残っています。後日受かったと聞いてビックリしました。


◆リヴリーの研究所に入ってから

リヴリーの研究所に入ってからはもう必死でした。必死すぎて要所要所の記憶しかないのですが、とにかく必死でした。この頃には当然モンスタースープさんを存じており、生み出されたアイテムのデフォルメのセンス、線の美しさ、ユーモア、そしてちょっぴり怪しい様子、絶妙な色彩、全てに震えあがりました。リヴリーたちのために作られた素晴らしい品の数々。改めて見て、そして描こうとすると本当に難しく、除夜の鐘の棒みたいなもので頭をごわんごわん打たれたように衝撃でした。

自分に出来ることはもうとにかく一生懸命練習して勉強して描き続けることしかないと思いました。一に努力、二に努力、三四がなくて五に努力だと心の中の努力マンもロックリーも言いました。というかそれ以外に方法が思いつきませんでした。毎日通勤途中に見るものを一つ一つ、アイテムにするとしたらどこをどう省略してどういうラインのパスを引いてどう塗るか考えながら歩いて、スケッチブックにとにかく描いて、、を繰り返して目をギラギラさせながら歩いていたのを覚えています。うまく行かなくて悔しくて帰り道に駅で泣いた事もありました。(力が足りない自分が不甲斐なくて気がついたら泣いていました。)

研究所のスタッフSさんには、優しく根気強くそして丁寧にリヴリーアイランドの世界についてたくさんたくさん大切な事を教えて頂いて、今でも教えて頂いたことの一つ一つを宝物のように思っています。研究所の方々は本当にお一人お一人が優しくて気持ちをしっかりと持ってお仕事をされていて、色んな事を色んな方から教えていただきました。絵のことだけでなく、仕事を通して本質的に大切なことも勉強させていただく機会が多く、心より感謝しております。


◆リヴリーの研究について

リヴリーの研究にも携わらせて頂いた事は、こうして日記に書き残したり研究のメモを残したりとか、そういう公開の仕方はしないつもりだったのですが、ミュラー博士にとても嬉しい言葉をかけて頂き自分のなかで気持ちが変わりました。僅かばかりですが、ミュラー博士の研究に携わって感じた事を感謝を込めて書かせていただきます。

リヴリーは通心できる、飼い主さんと心をつなげて気持ちを運んで伝えてくれる。そんな優しくて愛おしい存在のリヴリーを研究できることは嬉しさと同時にすごく難しいことでもありました。その子はどんな姿形でどんな気質なのか、生き物としてどんな特徴を持っている子なのか、どんな風に飼い主さんの気持ちを運ぼうとしているのか。一つ一つを解きほぐして紐解いて復活させていくというのは私にとって本当に困難な事でした。研究所の皆さんやミュラー博士の研究に対する熱意とか辛抱強さとか、そういうものをひしひしと感じながら根気強く向き合っていく事をひたすら繰り返す日々でした。

そうやって研究して復活したリヴリーたちは飼い主の皆様のところへ配られてゆきます。普段は飼い主さんとお会いできる機会がなかなかないため、研究発表会はそういう意味でも本当に貴重で嬉しい場でした。飼い主の皆様が集まって嬉しそうだったり楽しそうな様子をそっと拝見できた事は一生の宝物です。私もリヴリーが大好きなんです、あのアイテムいいですよね、って心の中で思ったりたまに少しお話ししたりもしました。ミュラー博士の研究でリヴリーが復活し、そのリヴリーは飼い主さんと心を繋げる事ができる。リヴリー同士が飼い主さんの言葉を運んで会話ができる。その一連の流れを通して、通心と言う。このコミュニケーションを通じて飼い主さん同士が仲良くなったり世界が広がったりしている。研究発表会でそれを目の当たりにした時に、研究してきた事が報われたような気がしました。

あくまでいち研究員として感じただけなのですが、私は人がとても好きなので、その人と人とをとても優しく繋いでくれるリヴリーというちいさな存在の力を感じました。リヴリーは生き物としてあるがままでいるんだと思うのですが、本当に優しい、すごく優しい生き物だなって思います。そしてリヴリーたちを大切に思っている飼い主の皆様は私にとってすごく大切で大好きな存在で、皆様がこぼしてくださった嬉しい言葉や逆にそうではないご意見、ツイッターでそっと拝見していたのですが、どれもリヴリーの事を思っての言葉でどんな内容も一つ一つが身に染みてとても有り難く、どこでもドアがあるなら一人一人にお礼を言いに行きたい気持ちでいます。

もっとたくさんお話ししたりしたかったな。色んな事聞いてみたかったな。きっと他の研究員の方も同じ気持ちなのではないかな?とこっそり思っています。そして飼い主の皆様のリヴリーアイランドへの深い愛情を、今も昔も心より尊敬しております。


◆リヴリーよもやま話

印象深かったのは、ツイッターでリヴリーのぬいぐるみを落としてしまった方がそれを探しているという張り紙がRTで回ってきた時でした。私もピグミーを含めて大切にしているぬいぐるみがいくつかあるので、もしそれを落としてしまったらと思ったら背筋がひゅっと寒くなり、ちょうどその方の落とされたぬいぐるみを持っていたので、もしその子がまだ見つからないならもしよければうちにいる子をお譲りしましょうか?と連絡しました。(いなくなってしまった子の代わりにはならないけれど、放浪している子の帰りをひとりで待つよりは二人の方がいい気がしたからです。)自分がリヴリーに関わっている事は伏せて直接お会いしてお渡ししたのですが、その方の人生の中でリヴリーとの思い出がたくさんある事を聞かせていただけてすごく楽しい時間でした。

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私はエレキコミックというお笑いのコンビがとても好きなのですが、歌舞伎町のロフトでエレキのイベントがあり入場のために並んでいました。入場の際には身分証を見せないといけないのでカバンをごそごそしていたら、近くにいた女の子に『それリヴリーの缶バッジですよね!』と声を掛けられました。当時私は身分証にネオピグミークローンの缶バッジをつけていたのです。(大事なものにつけておいたら無くさないから)歌舞伎町に並ぶエレキコミックファンの中でリヴリーを飼っている人と出会うなんて!とものすごくビックリしました。余談ですがそのイベントで人生で初めてテルミンの演奏を聞きました、片桐仁さんの演奏で。贅沢です

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うちの母は私がリヴリーの研究所でお仕事をするようになってからリヴリーを飼い始めました。母は私の周りではある意味ピカイチ正しくリヴリーを使っており、研究(仕事)中にリヴリーにログインしているとジョワ〜ンと私の島に飛んできて『次、いつ実家帰ってくる?』とか『元気にしてる?』とよく聞いてきました。あと、私の仲良しの研究員の方へ『このイベントが楽しかったって伝えてね』とか、『体に気をつけて』とか、コメントを言付けてきていました。最近では『可愛いリウ‘達に出会えて楽しかったよ。ありがとう。^^』と掲示板に書き込んでくれており、泣けました。

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とある商談会に出展している時に、リヴリーをお好きな方が来て下さって、その方はとても丁寧に商談会のイベントだからとすごく気を遣いながら将来そういうお仕事をしたいとお話してくださいました。自分もそうですがリヴリーをきっかけにデザインやイラストのお仕事をしたいなって思った人ってやっぱりすごくすごく多いのではないかなと思いました。リヴリーに触れる事でいろんな人の人生に素敵な変化が起きているような気がしました。あの時の方も、何かの形であの時の想いがかなっていたらいいなって心の中で応援しています‥!私も同じ気持ちの仲間だよ!って思っています。

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私はコールドブレスさん、モンスタースープさんがリヴリーから離れてしまった後に研究所に入ったので、この人生で皆様にお会いできる機会はもうないものだと思っていました。でもまさかの、モンスターオクトパスさんが歩いていらっしゃるのをお見かけする機会があり、ビックリして追いかけて握手をしていただきました。人生であんなに心から握手で感極まった事はなかったです。コールドブレスさん、モンスタースープさんを本当に尊敬していて、感謝していて、リヴリーアイランドという素敵な世界のおかげで自分がどれだけいろんな喜びや嬉しさを頂いたことか、人生がどれだけ豊かになったことか、イラストレーターとして仕事をして行きたいと強く思っていた気持ちにどれだけ力を添えてくれたことか。挙げだしたらキリがないくらい、途方も無いくらいすごくすごくたくさんの出来事を経験と機会を頂いてきていて、もしもお会いできたら、いつかお会いする機会が万が一あれば、絶対にお礼を言いたいと思っていたので、あの時にお会いできて本当に感謝しています。その後機会があり、他の皆様にもお会いできて、本当に本当に嬉しかったです。感謝しています。

リヴリーたちがまたフラスコで眠りについてしまう事がとても寂しく、思い出す度に色んな気持ちや思い出が蘇ってきていつも涙がぽろぽろになってしまいます。人生の中でこんなに大きな存在になっていたなんて、改めてすごい事だなと感じています。

コールドブレスさん、モンスタースープさん、研究所の方々、飼い主の皆様、全ての方に心より感謝申し上げます。

あと、私の飼っているかわいいかわいい大切な子たちにも、心より大きな感謝を。大好きだよ、ありがとう。

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