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コアフォーよ、奮起せよ!

ライオンズが苦しんでいる。

8月9日の試合を終えた時点で18勝23敗1分け。辻監督が就任した2017年以来、ワーストとなる借金5。

「投打のバランスを欠いている」

一言で表すならこうなるだろう。しかしその中でも「山賊打線」と恐れられた強力打線が眠ったままとなっていることが大きい。

そしてその中心にいるのが、山川穂高、源田壮亮、外崎修汰、森友哉の4人。

5月25日に掲載されたこの記事の中で秋山翔吾は

今のライオンズは僕より下の世代の若手、山川穂高、森友哉、源田壮亮、外崎修汰。この力がある4選手がレギュラーに入って経験を積んだことがチームとして大きかったと思います。
かつてのライオンズが栗山(巧)さんや片岡(治大)さん、中島(宏之)さんと、中村(剛也)さんが主力になった時と同じで、チームを最終的に回していたのはあの4人【※山川穂高、森友哉、源田壮亮、外崎修汰】の力があったからと思うんですよ。

と答えており、ライオンズファンが言うところの「片・栗・中・中」のような存在に「山・源・外・森」がなりつつあると見ているようです。
今の4人はさしずめ『newコアフォー』と言えるのではないでしょうか。

ちなみに先ほどから当たり前の様に「コアフォー」と書いていますが、この由来は、1990年代から2000年代にかけ、ニューヨーク・ヤンキースにおいて中心となった、デレク・ジーター、マリアノ・リベラ、ホルヘ・ポサダ、アンディ・ペティットについて書かれた『コア・フォー ニューヨーク・ヤンキース黄金時代、伝説の四人』という本で、そこから引用しています。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E9%BB%84%E9%87%91%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%80%81%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%AE%E5%9B%9B%E4%BA%BA-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%9A/dp/4861825644


しかし、今シーズンはこの4人が精彩を欠いており、それがチームの成績に直結している。

源田壮亮は1番に秋山翔吾がいなくなった影響かバッティングを崩しており、昨シーズン減らしたはずの三振が入団以来ワーストのペースで増え続け、外崎修汰は年々増えていたホームランを含む長打が全く出ず、ゴロアウトが増えるなど浮上のきっかけを中々つかめずにいるし、森友哉は同一カード6連戦となった事でリード面に頭がいっぱいなのか、別人格として臨んでいたバッティングにまで侵食しており、山川穂高は周りが不調なので、相手投手のマークが集中し、歩かせても構わないし、内角を思いっきり突こうという攻めに苦しんでいる。

勿論、ライオンズにはnewコアフォーを支える、栗山巧と中村剛也の二人がいるとはいえ、今年37歳を迎え、本来なら出場機会を減らしていきたいので、これ以上無理はさせられない。
その為、チームの最前線に立つこととなった4人への風当たりは相当強いものとなり、初めて感じる向かい風に面食らっているのではないか。


とはいえ、newコアフォーもかわいそうな一面があり、それは間の世代が抜け落ちてるという問題。

本来であれば、栗山巧と中村剛也の世代がいて、彼らは徐々に出番を減らしていく。そして秋山翔吾、浅村栄斗、炭谷銀仁朗の世代が中心となって、newコアフォーと共にチームを引っ張り、更に年下の世代が出てくる。これが理想のチーム作りになるはずが、浅村栄斗と炭谷銀仁朗は2018年オフに国内FAで移籍し、秋山翔吾も2019年オフに海外FAで移籍したため、3年間レギュラーとして経験を積んだとはいえ、いきなり矢面に立たされる辛さはあるはず。

FAで何人もの選手が出て行ったライオンズにおいて、FA権取得の前年に複数年契約を結べなかった時点でチームも覚悟はしていたはずですが、森友哉の正捕手抜擢で移籍やむなしと考えていた炭谷銀仁朗以外の二人には「残ってくれるだろう」という淡い気持ちもあったのではないか?

戦力的にも世代的にも大きな穴ができ、それに代わるFA選手の獲得や大物外国人選手の獲得が不発に終わり、チーム力が維持できなくなっているこの状況でnewコアフォーに責任を背負わせるのは酷な話ではあります。


今シーズンは新たな新外国人選手の獲得が難しい情勢です。勿論、トレードで獲得するにも「コマ」がないライオンズでは非現実的な話。そうなると4人の状態が上がるのを待つしかないし、それが出来なければ、Bクラスでさまよい続ける事になるでしょう。

そうならない為にも、newコアフォーには奮起を期待したい。チームの運命を左右する重要な任務と重責を背負う大変な立場ではあるが、その責任を与えられるのは一握りの選手しかいない。

「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我あり」

プロレスラー前田日明選手がUWFの旗揚げの際に言った、この言葉を添えて


では👋👋

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