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金木犀

キンモクセイが
横切る

香水が底で
眠っている

何年前だったか

この記憶を歩めば
辿り着くことは
しっている

沢山の香水は
消え

思い出すのは
あのひとの
目尻のしわ

つつみこまれ

記憶に
愛していたと
つぶやく


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