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第2話:だんだん気になってくるお教室情報

長女の園では、ガチ受験から記念受験、すべて含めると、実に9割超えが受験するような園であった。おそらく今までの記事から察していただけると思うが、入園当初、我が家は小学校受験の存在すら把握していなかった。なので、やっと見つけた園で安心したのも束の間、小学校受験に向けて静かな競争が始まっている事などつゆ知らず、ただ新しい環境に馴染もうと(私が)必死であった。

確かに、我が家は教育の熱量は高いほうだ。当初所属していた園から転園してまで、娘により良い環境を!と思うほどの熱量はあった。その結果、希望の園に転園する事を決心したのだが、、、その転園先がいわゆる「お受験園」だという事は知らずにいたのだ。

入園直後から始まる「お受験トーク」

この園では色々な情報が勝手に入ってきた。色々な習い事情報が同級生ママから、先輩ママ達からガンガン入ってくるのだ。思えば既にこの頃から「お教室通い」を始めている子もチラホラいたが、「お教室」という言葉自体知らなかった私は、適当にうんうん頷いているだけで内申「くもんの事か??」としか思っていなかった。

ただ、心身ともに娘の能力は伸びてほしい!と思っていたので、おすすめの体操教室や絵画教室には通っていた。入会した時には知らなかったが、絵画教室もいわゆる「お受験対策絵画教室」であったので、入会時に「小学校受験はしますか?」と聞かれたが「受験??しません。」とハッキリ答えていたし、なぜそんな事を聞かれたのか不思議に思っていた。(後に説明するが、いわゆるお受験向けの絵画制作、というものがあるので、その確認だったようだ。)

そんなこんなで、我が家的には「娘に合った習い事を取り入れよう!」というスタンスで過ごしている合間に、あっという間に年少時期は終わりを迎えた。(早っ)

だが、さすがに年中になる頃には、小学校受験については存在自体は把握していた。日々の会話で私立・国立小の良さがガンガン耳に入ってくると同時に、ニュースで報道される数々のわいせつ事件倫理的に問題のある教師の行動の数々、時代について来ようとしない思考停止の現場感などを目の当たりにすると、私立・国立受験が選択肢に入ってくるのも自然な流れであった。

(※補足:上記は、かなりバイアスがかかっている状態です。国・私立と公立ではそもそも割合が違うし、情報公開の規定も全く違うので比べられませんが、きっと私立でも事件は起きています。私立だから事件が起きない、という図式でないですし、なんなら思考停止感は私立の方がひどい場合もある可能性もあります。全国の公立の大多数は正常な公立なのではないかと思いたい。通ってないためわかりませんが。。)

そのような流れで、自然と年中になる頃には夫婦ともに「記念受験だけはしようか!」という気持ちにはなっていたし、対策も兼ねて絵本のセレクションは「きんたろう」「うさぎとかめ」「ももたろう」など、古典的な昔話を織り交ぜるようにはなっていた。(今どき、絵本って豊富だから意識しないと古典ものって読まなくないですか?これも解せぬ。。)

・・・しかしやはり「お教室」に通う気にはなれなかったし、なんなら「子どもののびやかに育てるべき大切な時期を親のエゴに費やす悪の所業!」とまで思っていたが、(ごめんなさい。)このあと、年中の秋頃から一気に事態は加速する。

差を目の当たりにする

小学校受験は、年中の秋から本格的にスタートする。当時はこの大前提も知らなかった私は、夏の終盤頃から加速する「どこにする?どこに行ってる?」という話を興味なさげに聞き流していた。

しかしいざ周囲の大多数がお教室に通い始めると、子どもたちの行動に違いが生じてくるのだ。例えば、体操の着替え。脱いだ服をきちんとたたむ子がいる傍らで、脱いだものをそこらへんに脱ぎ散らかす我が子。(もちろん靴下はイモ虫状態先生の目を見てきちんとお礼が言える子がいる傍らで、顔も向けずに適当に返答する我が子。先生の指示をピシッとした体育座りでじっと聞ける子がいる傍らで、足は崩れ、友達とペチャクチャしゃべり何一つ聞いていない我が子。一つ一つは何て事がないのだが、周囲がちゃんとしてくると、親として「記念受験するにも、これじゃカスりもしないかも・・・!」という気持ちが湧いてきて、焦り始めたのだ。

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ここで、「いや、それはお受験以前に人として当たり前では?」と思う方もいるでしょうが・・・子どもですから!!毎回、100%できている子なんてごくわずかです。そりゃ我が子も体操座りできちんと聞いていることもありますが、毎回ではありません。そして焦っている母の目に飛び込んでくるのは大抵、できていない時の姿なのです。

そんなこんなで、年中の年明け頃からでしょうか。夜な夜なお教室のサイトを見る日が増え、ついには資料も取り寄せてしまいました。・・・きっと私のように最初は「お教室?ないない!断固サイボーグ拒否!」と思う親御さんが多いのでしょう。サイトには・・・

「お子さんの良さはそのままに」
「ほめてのばします」
「子どもは遊びだと思って楽しんでいます!」
「脳の発達にも良いんですよ」
「小学校受験のためではなく、その先を見据えています」


などなど

もうめっちゃ言ってほしい事書いてるわけですよ。

まんまと自己暗示も入り、とりあえず体験に行ってみたい!と思うようになり、夫を説得する事に決めました。

続く!

当時の自分に教えてあげたい事

今回も読んでくださってありがとうございます。

当時の事を思い出すだけでつらーい気持ちが蘇りますが、今だったら、落ち着いて!落ち着いてお母さん!(私や)と、当時の自分に教えてあげたい事がたくさんあるので、つらつらと書きたいと思います。これから受験を迎える方はこれを見て心を落ち着けてください。

●体育座りで話を聞く
最終的にやっぱりできるようにはならなかった!www 普段は足崩れるし相変わらず人の話を最後まで聞けない!・・・が、受験当日はさすがに雰囲気が違うので、意外とみんな大丈夫なようです。体育座りはどうでも良いけど、言われた事自体(「前に進んで座って」レベルの超簡単なこと)ができるかは、大事かもしれない。ちなみに娘は話は聞いてなくても、周りの子の様子を見てやるタイプなので、受験的にはNGですが小学校生活においてはなんの問題もありません。

●脱いだものをきちんとたたたむ
言われればできるが、自主的には無理。自然にやると歩いた軌跡に脱いだものが点々と落ちているよ!最悪だよ!本当に受験を経験した女子かよ!

●目を見てお礼を言う
これは結構できるようになった!でも相変わらず視線は微妙に合っていない事が多い・・・。「ありがとうござい」「ます」で視線が外れている事が多い。(←細かいが…)早く逃げたい心が全面に出ていますね。

ではまた次回!


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