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幼児期03. 親と対等な赤ちゃんの尊厳。

今回はちょっと厳しいお話です。
『対等な尊厳』これは、親が認識する最も困難な事かもしれません。
母親は特に、自分のお腹で育み命をかけて産みますし、
赤ちゃんは小さくて、どうしたって守るべきか弱き存在なわけですから。

これは、覚悟の問題です。

この根底の部分を直視せずに、なあなあで子育てを始めると、
いろいろな障害が出やすくなります。
子離れ親離れはもちろん、褒める時のスタンス、
支配欲、依存症、等々様々に。

「褒める」という事。

子どもにとって、とても良い影響があるのは当たり前ですよね。
よく知られているのは、結果ではなく、過程を褒める事。
結果を褒めてしまうと、逆に、
『結果を出さないと認められない』
というメッセージを送ってしまうからです。

ついつい、「100点!偉いじゃない」って言ってしまいがちな方は、
え、勉強してるのよく見てなかったから、
過程ってどんなだっけ?サッと言葉が出ない〜
となってしまっているかと思いますので、
良い方法があります。

まず、自分の気持ちから話してみてください。
「お母さん、嬉しいわ〜」と言った感じ。
私がどう思ったか。から初めてください。

その間に過程を思い出してください。
思い出すまで自分の気持ちを言ってたらいいです。

そういえば、最近よく先生に質問するって言ってわ。
自分から頑張ってたんだとか思い出しますので、
すかさずそれを褒めましょう。簡単でしょ。


「褒める」より上位互換の「認める」

そしてもう一つ。
褒める時、親は、子どもを未熟な存在と思っているから、
物事ができた時、褒めるわけです。
ここには上下関係が発生しています。

静かに待つ事ができた子どもに、静かに待てて偉いね。
と言いますが、
大人相手だと、待っていてくれてありがとう。
になるでしょう?
「ありがとね」を先に付け足すだけで、
子どもの受け取るメッセージは格段と質の良いものになります。
認められている感です。
「褒める」より「認める」これがとても大切です。

こういうの、そうなる頃にやればいいんじゃない?
と思われるかもしれませんが、これがなかなか難しいのです。
子ども可愛さのあまり振り回される母性本能を沈め、
自分に言い聞かせるのは至難の技です。

か弱き存在を自分と同等以上に置くことが、
人間はとても苦手です。

ですので、産む前、又は、早いうちに
頑張っておいた方が良いと思います。


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子供から教えられる魅力的な生き方。

親の方が、たくさん生きてきて、経験も多いし、
どうみても親の方が上じゃない?子どもと対等な訳ないでしょ。
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、生きるという真実や心理を前にして、
人は、常に平等なのです。
人としての尊厳において、親だろうと子だろうと、
全く対等なのです。

子どもに、日々の様々な事柄を教える事や、衣食住を提供する事は、
子どもとのギャップを埋めるためのただの義務です。
まあ、偉ぶれることですらありません。

私達親は、子どもに沢山のことを教えられ、
日々成長していきます。子どもと同じ立場です。
子育てを頑張っている方は、とっくに気付いていることでしょう。

子どもの今を生きる力は素晴らしい。
大人は、くよくよ過去を振り返ったり、未来を心配したりして、
子供の様に、ただ今あるものを見つめ、楽しむことが苦手です。
何の裏表もなく、いつでも私達親を愛してくれますし、
何事にも純真なキラキラした思考で挑みます。

私達はちゃんと上手く、それができているでしょうか?

子どもに教えられて生きていきましょう。
こうする事で子どもと対等であることの本当の意味が解ってきます。

自己肯定感の根底にあるもの。

心理学者等が唱える、感情の養成、『自己受容・他社信頼・他社貢献』
私の周りは全て共同体であり、私の味方である、
私は役に立てる、私にはその力がある。

こういった自己肯定感や自己効力感を持った子になっていくには、
この最初の感覚、
『私は、一人の人間として、常に認められた存在で自由である』
と思えることが大切です。
親が子どもに、こう思わせる様にできたら最高です。

残念ながら、尊厳において平等でも、
平等に生まれ落ちるわけではありません。
ハンディキャップを持って生まれてくる方も沢山います。
しかし、この一連の感覚を養うことができれば、
平等でない世界を公平へと導くすべを
考えていける子になっていく事でしょう。

いつか、誰が食わしてやっているんだ!とか、
あなたのために洗濯したり世話したり頑張っているのに!とか、
当たり前の義務をさも偉いかの様に、
言ったり思ったりしないでいい様に、
早いうちから心の準備と改革に努めましょう。


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