何かを考えるのをやめるには、何かを考えるのをやめようと考えるのを、やめなければならない。

時間のないところには習慣は生まれない。
「時間が両方向に自由に進んでいる世界では、習慣などというものは生まれっこ(あら)ない」

「イデアは他者の認識そのものをエネルギー源として存在している」
「イデアは他者による認識なしに存在し得ないものであり、同時に他者の認識をエネルギーとして存在するものであるのだ」

「人が何かを考えるのをやめようと思って、考えるのをやめることは、ほとんど不可能だからだ。何かを考えるのをやめるためには、それをやめようと考えること自体をやめなくてはならない」

村上春樹『騎士団長殺し』第2部(上)より


なんだか哲学的だし逆説的だし、掴めそうで掴めない。
でも本質(現実世界にも通じる)を表現している気がして、惹かれた。

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