人間にも遠近法をあてはめてみる
アメブロを使っていた頃、2013年に投稿した記事を再掲。
https://ameblo.jp/miyamotoyoshiko/entry-11713779990.html
↓ここから引用↓
さて昨日紹介したこの絵ですが、
ラフはこちらです
↓
はずかしい!
けどイラストを描く皆さんの参考になればと思って、解説します。
全然違うのがお分かりでしょうか。
皆どこに立っているのか不思議な絵です。
特に女の子は浮いているように見えます。
もうこれは「こんな場面です」と説明しているだけのラフです。
これを、Illustratorの遠近ツールで、消失点を元に補助線を引いてみて、
修正したのがこちらです。
↓
人間にも遠近法を当てはめると良いというのをある本で読んだので、
人間にも枠をつけてみました。
肩や腰、両膝など、平行になる部分を線にあわせてみたりして、
娘はお母さんの左横に立っているという設定に変更したら、
横顔にしないとつじつま合わないかな・・?と 横顔に変更したり。
それぞれ身長が違うので、それも苦労したように思います。
これでやっと、同じ床に立っている風に描けたのではないかなーと思います。
お父さん、ちょっと不思議なかんじですが・・
洗濯物が大きいのか、お父さんが小さいのか。
そう思うと,男の子もちょっと大きい?
お母さんもちょっと前かがみにしたくて苦労した跡が見えます。
昨日も言いましたが、これが正解!っていう訳ではないです。
でも人間にも遠近法を適応すると考えやすかったよ~っていうお話でした。
参考になれば幸いです^^
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↑引用ここまで↑
ということですが、改めてこの絵を眺めて、何かがおかしい・・・
もやもやする違和感・・・・
当時も何かがおかしいとわかっているのか、後半色々言い訳してます。
ご覧になったみなさま、どこがおかしいかわかりますか?
長年、何かがおかしい・・と思っていましたが、改めてちゃんと
紙に線を引いて描いてみたら、やっとおかしい部分がわかりました。
さて!
A4用紙を3枚、横長に繋げます。
水平線を見る人の目線の高さ(カメラの位置)に引き、背景の遠近をもとに消失点を決めると、図のようになります。
最初にこの絵を描いた時(2013年)は、なんとなくしか身長など考えていませんでした。
今回はちゃんと設定を考えるために、
父 180cm(基準)
母 160cm
兄 130cm / 9才くらい
妹 110cm / 6才くらい
と設定。
父、母、兄は右の消失点からの同一線上に立ってます。
180cmの父が10.8cmで描かれているので、160cmの母がこの位置だと何cmになるかを計算。
180:10.8 = 160 :x
x = 9.6
9.6cm。
手前にいるからといって、母の方を大きく描くわけではなかった・・!
昔の絵では、そこが間違っていました。(父は一番適当に描いてました)
こうやって、兄、妹も大きさを算出して、かきこんでいくとこのようになりました。(ちなみに洗濯機は100cm設定)
だいぶん自然な配置になりました。
元絵より左側の消失点が近すぎて、角度が変わっちゃいましたがご容赦ください。
今回手で描いてみてわかったのは、
・父が奥にいるからといって母より小さいかどうかは限らない
(構図や立ち位置、2人の身長による)
・洗濯物を干すポールの位置がここなら、父は元絵のポーズじゃない!
・元絵は、ポールの位置が手前なのに父は奥に立っている!
これが最大の違和感でした・・・!
だまし絵のような、うん?あれ?感・・。
元絵も、ポールが正しい位置にあればもう少しましだったかもしれません。
手前の3人に色々苦労した分、父は適当でいいやと思っていたのが見事に反映された、変な絵になってました。
長年の違和感が解消されて、やっとすっきり。
わからない時は手で描いてみるのが一番!
参考になれば〜〜
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