最近読んだ本の話 vol.94
「最近読んだ本の話」の第94弾です。早咲きの桜が咲きました🌸今日の雨で散りませんように✨今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。
1、小西 マサテル『名探偵のままでいて』
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作です。絶対面白いに決まってる!と期待しながら読みました。主人公の楓は、小学校の教師をしています。レビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしている祖父に度々会いに行って話を聞きますが、ある時祖父が自分が見ているものが幻視だと気づいていることに気づきます。祖父の知性が生き生きと、かつての働きを取り戻している時があるのです。楓が身の回りで起こった謎を祖父に話すと、次々と謎を謎を解き明かしてくれます。カッコいいおじいちゃんです。楓は過去に起こった何かのせいで人間関係を築くのが苦手です。いったい何があったのか、気になりながら読み進めていくと、過去の怖ろしい事件が…
最後の場面、問いのままで終わるところが「女か虎か?」だった!楓が選ぶのはどっちなのか?私は四季くんだと思うんだけどなあ!
2、北村 薫『水 本の小説』
北村さんが書いた本にまつわる物語、面白そうで思わず手に取りました。北村さんが本について色々考えをめぐらせた思考の記録のような内容です。本を読みながら、何かの元ネタがあるようだけどわからなかったり、何かの仕掛けがあってもまったく気づかずに素通りしてしまうことも多くて、自分の知識が少なくてわからないのはどうしようもない、とあきらめていました。この本の中で北村さんが、人それぞれ知っていることと知らないことがあって読み方が変わるのが面白いと書かれていて、そうか、そういう考え方面白いな、と思いました。読みながら、少し前に読んだ鈴木 敏夫さんの本で書かれていた時代とかぶるのでは?と思い確かめたら、北村さんと鈴木さんは同い年でした!
この本の中に、私が長年疑問に思っていたこと、なぜ私小説を書くのか、ということが書かれてありました。読んでいると答えって見つかるんだなあ!
3、陳湘静、林大利『鳥類学が教えてくれる「鳥」の秘密事典』
鳥のこと気になる!もっと知りたいので読んでみました。鳥はいつ寝ているんだろう?と思っていましたが、飛びながら寝ている鳥もいるそうで、驚きでした。知らないことばっかりで楽しく読みました。著者がイラストも描いていて、とてもかわいいです。
全国で桜が開花し始めました。私の住む地域でもたぶんもうすぐ咲きます。楽しみだなあ。最後までお読みくださってありがとうございました。
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