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オンラインの可能性を探る

今日はお家のエアコン清掃なので、一日中家にいます。ランニングはできないかな…。

久しぶりの更新となりました。忙しい時期が続きましたが、ちょっと一息つけたので、今日は何本か更新してみたいと思います。

さて、今年から新しい職場(塾)に転職し、このご時世もあるので、私はオンラインで授業を行っています。

前半は、オンライン指導について書き込んでみたいと思います。後半は、スポーツに関してはどうか。

賛否両論ある内容ですが、ぜひご覧ください。

1.通塾しないこと

普段の授業だと、遅刻してきてダルそうに授業を受ける子がいますが、オンラインだと時間通りにログインし、普通に聞いています。もちろん姿勢を崩す時があるので、そういった時には、いつも通り注意します。
中学生に関しては、今は部活動がなく、比較的ゆっくり生活出来ているからかもしれませんが、斜に構えながらも、授業中も頑張ってくれます。今の忙しい中学生には、合う形態なのかもしれないと感じました。
これから梅雨のシーズンなので、そういった意味では私も家で授業ができれば良いのですが…。機材等がなくて、流石に難しいですね。
環境問題について学ぶとき、移動手段による環境への影響を学びますが、むしろ「移動せずに娯楽・学習」というのも、今後は注目すべきかもしれません。

2.子どもが、親の近くで学ぶ

特に小学生だと、デジタルコンテンツの使い方が拙く、保護者が横にいて一緒に授業を聞いていることが多いのです。私はこれは大切なことだと感じました。
理由としては、塾の先生をしっかりとやっていない先生が多い塾もあるからです。しっかりと授業準備を行い、授業では子供の興味関心を引き出し、良いことは良い、悪いことは悪い、子供がきちんと学習するように指導できる人が、昔よりも減ってしまいました。
塾という業態は、どうしても内部が見えにくい。「先生が授業でどんな話をしたのか」を話す子どももいますが、「良かった」一部分を切り取って話していることがほとんどです。また、逆に子ども目線で「良くない」一部分を切り取って話していることもあります。よって、オンラインになったことで保護者に「直接見られる」というのは、いい傾向です。
塾の中には、営業努力のみに注力している塾も目立つようになりました。
今後は、そういった塾・または講師が消えていくと良いな、と思っています。

3.指導者の影響力は弱くなる

やはり直接会ったほうが伝わりやすく、影響力も行使しやすいです。
よって、オンラインでの学習ができるかどうかは、生徒自身が学習についてのモチベーションを維持できるかどうかがポイントとなります。
もちろん、指導者の適切なモチベーション管理も必要になるでしょう。よって、指導者側ではティーチングはもちろんのこと、コーチングの技量を持っているかどうか、または児童心理学・学習心理学を学び、実践している人の方がより良いです。

では、いわゆる「授業」で教える側に求められることは何でしょう?

1.授業とは、対話である。

いわゆる詰め込み型の受験であっても、私は対話を重視したい派です。重要なポイントのみを伝えられる授業は、「教科書を読めばいい」と思ってしまいます。
これらは、多くの教える立場にいる方に、賛同してもらえるのではないか。そして、この大切な視点は、オンラインであってもなくても、変わることはないでしょう。

2.人間性が垣間見れる

人間性は、その人の授業から垣間見れます。どのような過程を経て教壇に立っているのか。何を大切にしているのか。これも、形態が変わっても変わらないもの。よって、自分を磨き続けられないと、オンラインでは生きていけないと思います。人は、本当に良いと思うものを選びます。

3.オンラインの可能性を追求できるか

「何となく」で、オンラインを避ける傾向の人が多いように思います。例えば、オンラインだからこそ出来る授業展開も考えられるわけです。そういった視点を考えようとせず、古いものに固執するのは、損失以外の何物でもありません。
教え方を検討し、可能性を追求し、「オンラインで」より良いものを提供する。教える側の学ぶ態度が試されているのではないか、と思います。

4.学びの本質を伝えられているか

入試までの時間が遠いうちから、入試の傾向を教え込む講師がいます。入試の傾向しか聞こうとしない子に育て上げると、本質を知らないまま単純知識を学ぶ傾向があり、その場は良くても自分で本質を捉えようとする学び方が出来ず、成長してから苦労することが多いです(もちろん、受験というシステムは時間的制限があるので仕方がない部分もありますが)。
どんな知識でも、本質、根本があります。そこを面白いと思えないと、結局は使えない知識が増えるだけです。こんなことを書くと、「綺麗事を」と思われるかもしれません。しかし、本質を教えられる人が少ないのも確かです(私も修行中です)。

5.楽しめるか

どんなことであっても、楽しくなければ続きません。教わる側と教える側の両方が楽しいか。単純なことですが、大切な視点だと思います。
スパルタ形式が合う子もいるでしょう。そうでなければ勉強しない子も一定数います。私は、それを否定はしません。大人になったときに、どのようになって欲しいか。その過程を教える側も学ぶ側も楽しめるかが一番だと思います。

では、スポーツに関するオンラインの可能性は、どうなのか。

個人的な考えとしては、スポーツ指導者はプロフェッショナルであるべきだと思っています。学校教育とスポーツは、切り離すべきである、が私の持論です。

理由としては様々ありますが、教わる学生が指導者の資質の有無によって可能性が変化する、というのが一番の理由です。また、先生をしながら指導者をされている方は、教育者として学生を指導することが多く、スポーツのスキルアップに対するマネージャーではない場合が多いと感じます。

指導者がプロとなると、指導を頼むためのコストは高くなります。もちろん、学生全員が平等な指導機会を得られるわけではないでしょう。しかし、土曜日・日曜日になると朝から晩まで部活動をやって、学業が疎かになる中学生が多い、という状況は少なからず改善できるでしょう。

良質な指導者がどこにでもいるわけではない。そこで、どんな場所であっても良質な指導を受けられる可能性があるのがオンラインです。

オンラインであれば、遠く離れた指導者と学生が繋がることができます。よって、練習方法、動画共有などを通じてのアドバイス、メンタルトレーニング、モチベーションコントロールなど、今考えただけでも出来ることは多岐に渡ります。

コロナ禍が一旦の落ち着きをみせていますが、今後どうなるか分かりません。様々な分野で、今とは違った形で物事が進むようになるでしょう。これを機に、スポーツ分野でも「プロフェッショナルコーチ」の分野が広がってくれることを期待しています。

さて、いまだエアコン清掃は終わりそうにありません(お掃除機能付きは、長いのです)。気分が向いたら、もう一本、何か書いてみましょうかね。

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