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  • リアリティ日記

    自分の経験と想像の出来事が混ざり合ったリアリティある日記を書き始めてみました。 コロナウイルスが収まった時、この日記は意味のあるものになるか分かりませんが、普通の日々を忘れずにいたいです。

最近の記事

メリークリスマス

彼はショッピングセンター内の洋菓子店で店長をしている。 だが、売り場でケーキを販売することはなかった。 その洋菓子店はショッピングセンターの直営店の為、運営会社の1人が"担当"として店長を担うのだ。 数ある業務の1つとして。 彼は今日、女性の客に嘘をついた。 10代後半か20代前半の、髪を肩の下まで伸ばした女性、服装からして仕事帰りのように見えた。 「お客様、大変申し訳ございません。ご予約頂いていたミニチョコケーキなのですが、大変申し訳ないのですが店舗の方で管理ミスがご

    • JO-TAI - 0:43

      "どんなに穏やかな人だって、 ふと 心が乱れてしまう時もあるだろう" 今、心が穏やかであることを実感し、幸福感を覚えるその瞬間、その連続、体の内側から気力が湧いてくる感覚、またこの実感が途絶えることを恐れ、思考をコントロールする綱渡り的感覚。 心は常に動き続けている。 あなたが今、「きれいなまん丸です」と答えたものを拡大ズームで見てみると縁取る線はユラユラとビクビクと風に吹かれる糸のように震えている。 ・常温の水が美味しい ・遠く聞こえる街の音が心地よい ・呼吸を

      • 値千金のゴール

         金曜日の午前中。町は照らされ、ギラギラしていた。 彼は四角い部屋の中で冷房に電源を入れSNSを見ていた。窓の外には山と鉄塔、丘に暮らす人々の白、グレー、オレンジの家が見える。  顔も声も知らない人達の感じたことや考えていることを割と真剣に眺め、共感したり、一部分でも自分に取り込める部分があればスクリーンショットを取っていた。心に生ぬるい快感を感じ、安心し、得体のわからない気力が体に湧いてくる感覚を感じていた。この感覚は真夏日の夕暮れに丸っこい風を体に受けた感触と似ていた

        • 夏の過ごし方

          蝉が鳴いている。 夏の甲子園。試合の始まりと終わりにサイレンが大きく鳴る決まりのように、梅雨が終わり夏の到来を告げるサイレンとして蝉が大きく鳴いている。 7月を丸ごとずぶ濡れにしてしまった長い梅雨にやるせなさを感じていた布団のシーツやバスタオルは、今はリビングから見えるウッドデッキで風に吹かれ、踊っている。※盆踊りやチアダンスというよりはブレイクダンス。 なにかの偶然で洗濯バサミが外れたら、風に身を任せ遠く見える大楠山まで飛んで行ってやろう、そんなヤングマインドすら感じ

        メリークリスマス

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          12本

        記事

          すみか

          この国には昔から7月16日になると 10歳以上はみな海へ入る習慣がある。 7月に変わる頃から町がザワザワしてきた。 年に1度、魚と人間の住む場所が入れ替わる日。 まず20歳から40歳の男性がジャブジャブと 海へ入っていく。 その40万人もの体積で水面はみるみる陸地へ迫ってきて、浜辺で待機していた若い女性達は膝あたりまで水につかる。 およそ6時間かけて10歳以下を除く全国民が海へ入った。 砂浜なんかはとっくに無くなっていて 標高の高い山以外は皆、海水に浸かっている。

          すみか

          物の伝え方

          分かりやすい話をする力が欲しい。 今日の実験でそう思った。 5分間で最寄駅から自宅までの地図を できる限り、詳細に書く。 書きおわったら、 ペアと5分間電話して自分が書いた地図と 同じものを書けるようにレクチャーする。 これが実験の内容。 電話終了後、自分が書いた地図と ペアが電話を基に書いた地図を見比べる。 これがどれだけ再現されるか。 というものである。 結果はあまり再現されなかった。 真剣にやってもできないことに直面するのは 今の自分にはとてもありがた

          物の伝え方

          ○○○

          キーマカレーを食べた。 昨日、スパイスから作ってみたけど、 けっこう辛くて牛乳を入れて煮込み直したやつ。 大きめのお皿にご飯を平らに盛って ご飯の白い円を崩さないように キーマカレーをご飯の上に円形に乗せた。 カレーの真ん中にスプーンで窪みをつけて 卵の黄身を落とした。 その上から刻んだ青ネギとピクルスを乗せた。 完璧。完成。 超うまい。 丸3つ。 自分で作ったものは愛情が入ってるから数倍、 美味しく感じる。 なんならお皿とかスプーンも自分で作ってみたくなった。 スパイ

          ○○○

          カミナリ

          午前中の雨とカミナリ凄すぎ。 雨が窓に当たる音がパチパチ聞こえた。 止むまでは家にいることにして 甘めの熱いコーヒーを飲んだ。うまい 取手が小さいマグカップて、どう持ったらいいの? 持ってる指がマグカップに当たって めちゃめちゃ熱いぞ!! (一旦、冷静になって) 年金についての書類があったので手をつけることにした。 むずかしいことばかり。 大学生のうちに社会のシステムについて学んでおくべきじゃないか? 急いで色々しらべることになってるぞ。 俺みたいな人が多い気がす

          カミナリ

          爽やかな快感

          社会人になって2週間経った。 やっぱり1週間はやい。 サウナに行きたいのを我慢して家へ帰った。 いよいよ来週に配属が発表される。 スーツ生活も気に入ってきたので 配属後からはオフィスカジュアルになってしまうのが少し寂しい。 スーツの何がいいんだろう。 着心地に関しては革靴も1番上までボタンを締めたシャツも、私服に比べればそんなによくない。 ただ、スーツを着た時にしか体感できない感覚がある。 しかも、それがお気に入りの服を着ている時に 感じるものと近い。 スーツを着てい

          爽やかな快感

          ねぶそく

          寝不足になると良いことなんてなにもないと学んだ。 朝から気分が悪くて、電車に乗ってても 音楽聴けない、本も読めない時間が続いた。 ポカリを買って少しずつ飲む。 そうするとだんだんよくなってきた。 体調が悪い時、なぜかもっと体調が悪くなるようなことを考えてしまう癖がある。 この癖だけは治さなければならない。 良いことがない。 自分の考え方を理解すればいいのか? 💡自分の思考パターンを考えて理解することに 日常の隙間時間を費やしてみると、 客観的に自己分析ができるかもしれ

          ねぶそく

          あの人が寝てる理由と高校の頃

          朝の電車は思ったより空いていた。 快特に乗り換えてからは座れたので 気候的に、気分的に、くるりを聴いた。 目の前のサラリーマンが グレースーツに黒いカバンを斜めに掛けて ぐっすり寝ている。寝息は聞こえなかった。 座りながら体が右に寄ってきているがギリギリのところで重心を中心に戻す。 くるりはその間も聴き続けていて グッドモーニング ブルー・ラヴァー・ブルー 春風 スロウダンス ジュビリー ハム食べたい 温泉 How Can I Do? 犬とベイビー さよなら春の日 と

          あの人が寝てる理由と高校の頃

          How do you like wednesday?

          今日は目覚めが最高によかった。 天気もいいし、体が軽く感じた。 ギリシャで買ったオリーブ石鹸で顔を洗えば、 もうそのあとは体を揺らしながら廊下を歩くだけだった。(廊下にCome on Eileenが流れる) 冷蔵庫からヨーグルトと水をとる。 ヨーグルトに蜂蜜かけて、一気に食べた。 水を飲みながら録画していた水曜どうでしょうを見てた。 シリーズは"北極圏突入〜アラスカ620マイル〜" 見るのは2回目。オーロラを観たいミスターが企画した旅だ。 いいなー。おれもオーロラ観にいき

          How do you like wednesday?

          マァ〜〜〜

          雨。起きた瞬間に分かった。 あー、家から出るの嫌になるタイプの雨だ。 でも、向かいの部屋から母ちゃんが起きてくる音と"マァ〜〜〜"という大きいあくびが聞こえたから、おれも起きざるを得なかった。  (毎週月曜日、母ちゃんは俺より早く家を出てアルバイトへ行く) おれは母ちゃんより15分遅く家を出た。 今日は休憩中にすごいカフェオレを見つけた。 ふだんからカフェオレが好きだが、今日のは特別だった。 小さなジョッキみたいなグラスに入っているアイスカフェオレは薄い茶色をしていた。

          マァ〜〜〜

          人生の3分の1

          なんとなく無気力な日だった。 原因がもう少しで分かりそうなのに、それを考えるのもめんどくさくなってしまって ただダラダラ、日常に不満足を感じながら?過ごした。 いまの自分が恵まれていることを分かっていながらも、より求めてしまう、いわゆる"待ち"の状態に今、自分はいる。 なにか行動をしよう。 そんな気持ちのままで気がついたら16時になっていた。   iPhoneをいじっているだけの時間に嫌悪感を覚えていたので機内モードに設定した。        着ない服などを見るたびに

          人生の3分の1

          家から出なくても

          今日は部屋の掃除をした。 東京から持ち帰ってきた物で散らかっていた部屋がキレイに整理されて、なんか開放的な気持ちになった。 整理整頓はやっぱり大事だ。 やらなければいけないことを終わらせた、という達成感も得られる。 ロフトをシアタールームや本棚、CD棚にして 下の部屋をベッドと机、服の場所にした。 使ってなかったミニビリヤード台を 服の台として使うなんて、ナイスアイディア。 社会人になって私服を着る機会も減るし なんだか大人っぽい私服にしたい。 なんで買った服への愛着っ

          家から出なくても

          オロッポ

          オロッポの最後の一口を飲み干した。 横浜駅でパスモをタッチ。 1週間が今日で終わった。一瞬だった。 社会人の1週間ってこんなに早いの? 最寄駅を乗り過ごし、いつものサウナへ。 道の途中にある中華屋が気になった。 顔、髪、体の順に洗っていく。 泡がすべて流れたのを確認し、お湯に浸かる。 少し休んだらサウナへ。 サウナから水風呂へ。 少し休んだらサウナへ。 サウナから水風呂へ。 この無言の繰り返し。がたまらなかった。 サウナおわり、オロッポを飲んでいる。 自分

          オロッポ