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世界の分断は嘆かれるけど、年々年賀状は減っていく。

言わずもがなだけど、年賀状の枚数が減っていっている。

個人的には年賀状は大事にしたい習慣。
なので、例年サイトでデザインを選んで、写真を取り込んで年賀状を作成。
自宅にまとめておくって貰って、個別にメッセージを添えて送っている。

でも残念なことに、年賀状を送っても返事が返ってこなくなる人も年々増えていることも事実。何年も続けてなしのつぶての人には、もう年賀状を送るのを止めてしまおうと断念することも恒例行事化してもいる。

何らかメッセンジャーで何らか連絡くれる形ならまだしも、さすがに何も反応がないことが続くと心は折れる。もちろんお世話になった人は別だけれど。

年賀状は、お互いに忙しい中でも「元気にしていますー」という報告をする、よくできたシステムだとは思う。だけれど、NETが普及したことによりこれは淘汰されるべき運命にあるものなのだろうな。

メールやLINEやSNSなどによる代替、そもそも住所が分からない、会社内での年賀状の廃止、年賀状を準備する時間がないなどなど、止める理由なんてたくさん挙げられるだろう。

年賀状の発行部数の推移。

少し気になったので、年賀状の発行枚数について調べてみた。
(こういうところはマメな気がする。グラフも自分で作った)

年賀状の発行枚数は2003年の44億5936万枚(2004年用)をピークに減少の一途をたどっている。

今回の2022年発行分は16億7690万枚(2023年用)。
ピークの2003年と比べると63%減。半分以下の数字。
過去に遡ると1970年の16億8000万枚とほぼ同じ水準。

数字の印象からすれば、もうこれから先は増えるということは望めず、更に減っていってしまうのだろうなーと嘆かわしく感じる。

そうすると毎年年賀状の印刷を発注していた会社の存続も怪しくなるのかもしれない。印刷物という形態自体が時代に合わなくなってきてしまっていると思われてるのだよな。こんないい方法なんてなかなかないのに。


レガタム繫栄指数からみる日本。

話は少し横にズラすのだけど、イギリスのシンクタンク、レガタム研究所(Legatum Institute)がまとめる「レガタム繁栄指数」というものがある。

治安と安全、個人の自由、政治、社会資本、投資環境、起業しやすさ、市場インフラ、経済的な質、住環境、教育、健康、自然環境の12つの分野で各国を評価し、世界で最も「繁栄している」国をランク付けするものだ。

以下の画像がサイトからそのままの抜粋、2021年のランキングだ。

日本は福祉が充実していると言われることが多いヨーロッパ列強たちを追いかける形で19位にランクしている。
これは、なかなかすごいことなのではないか、とパっと見、思える。

ところが、よくよく見ると「ん?」と感じるポイントがある。

国名の右側に並ぶ12個の数字は各指標における、ランキングの順位となっているのだが、日本の行に「143」と赤くなっているところが気になる。

これは、日本が「Social Capital」の部門において167ヶ国中143位であることを示している。
「Social Capital」は、社会関係資本のことで、人と人との関係性を資本と捉えることだ。簡単に言えば、人同士のつながりだ。

日本の繁栄指数は世界屈指の位置にいながらも、つながりが資本化されていないことを指摘されているということ。

「ぬおー、何を!」と言い返したくなる気持ちを抑える。

もちろん、この指数をまとめているのはイギリスのシンクタンクであるがゆえ、所謂欧米的な見地からまとめられていることは否めないと個人的には思う。

繁栄の度合を表す指標もこの12個でいいのかという点もあるし、そもそもSocial Capitalを数値化するフェアな方法があるのかということも気になる。

……しかしながら、現実の日本を考えた時、「日本は人とのつながりが強い社会ですか?」のかと問われ、「はい、強いです!」などとゆめゆめ答えることはできない気がした。
むしろ年々どんどん、どんどん弱くなっているんじゃないか。

悲しいかな、レガタム繫栄指数のSocial Capitalの項目に対して何も言い返すことはできない。もはや、この結果を受け止めて対応策を講じる方がはやいんじゃないかとさえ思う。
(欧米系のまとめは日本国内で説得力を持つので、この結果を振り回す方が理解を得やすい気がする)

年賀状に代わるものを繰り広げられるのか。

世の中での「分断」が叫ばれることが多くなった。
もちろんコロナ前からその声はあったけれど(NETがパーソナライズを推進する以上、分断は進む)、コロナ対応策によって物理の分断を引き起こしたことにより一層拍車をかけた。

家族やパートナーと同居している人はいいけれど、1人暮らしの人で職種的に他人と会話を必要としない人はどうやって他の人と折り重なっていけばいいのだろうと頭を抱える。

100歩譲って、もう年賀状にその芽はないとしよう。
(本音を言うとここから盛り返して欲しいけれど)

他にどうすれば人と人との関係性を構築し、維持する方法を打ち立てていくことができるのだろう。

これがあれば正解ということはないので、躍起になって、あれこれ企画を動かしてはみているものの、「これだ!」というところまでは全く見えてきていない。辿り着ける気配も感じない。でも何かをやることは誰かの何かには確実に繋がっている実感はあるのでやり続けている。

もしかしたら、「これだ!」という方法などそもそもなくて、いろんな方法を積み重ね積み重ねして総和を増やしていくことしか方法はないのかもしれない。

……でも、そもそもとして、「人とつながりたい」と思う人自体も減少してしまっていて、有難迷惑で求められていないことをやろうとしているのかもしれない。(ここはまだ分からないし、そうでないと信じたい)

なんだかコロナの第何波だ、みたいな話題よりも、どうやって失われたコミュニケーションを構築していこうか、維持していこうか、みたいな、そんな試みの話を各所でしていけるようになるといい。していきたいと思う。


楽しく暮らすためのヒント
「来年は年賀状を復活させてみる」

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