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📚読書記録 2024年8月《10冊》

今月の読了は10冊。
購入した本:6冊、借りた本5冊。積ん読は+1冊。休みもあったので結構本も読めたけど、なかなか積読はなくならないな。


今月読んだ本の感想抜粋

俺ではない炎上(浅倉秋成)

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自分が知らない自分のアカウントがきっかけで炎上騒動に巻き込まれた男が、自分の過去の行動・言動を振り返りつつ、事件の真相を追っていく話。騙されないぞと思ってたのに、騙された!

現代社会において、誰にでも起き得そうな怖さをはらんだ作品。前半は身に覚えのないことで、世の中が全て敵になっていく恐怖を感じる。逃亡していく中で、信じてたものが信じられなくなり、自分が思ってたものが人から見ると違っていたという事実を突きつけられる展開はなかなかにシビア。ちょっとずつ自分がはぎとられていく感覚というか。本当の自分の価値みたいなものが洗い出されそうで怖い。

中盤からは、徐々に真相が明らかになってくるものの、名もなき個人(SNSの中の人々)の無知なる攻撃、悪意ある攻撃、歪んだ正義感からくる攻撃どれもその裏側にある鬱憤みたいなものも含めてリアル。実際に攻撃的なつぶやきをしてる人はこんな思いでつぶやいてるんだろうと想像させられる。

オレではない炎上、だけど、誰にでも起こり得る炎上何じゃないかと思う。結局はリアルで普段から人に信用される関係性を築けているかどうかが重要なのかなと思った。


谷根千ミステリ散歩(東川篤哉)

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東京の下町・谷根千で起こる事件を、怪しげな開運グッズの店主と、たまたま知り合った女子大生が解決してくミステリ短編。

所々出てくるユーモラスなやり取りは東川篤哉っぽさ全開だが、ちょっとキャラが弱いかな。『謎解きはディナーの後で』のような突拍子もないキャラ設定の方が面白い。

下町で起きる日常の謎のような、もっとライトなものを想像してたら、普通の女子大生が巻き込まれる割にはヘビーな感じの事件が多かった。でも凄惨な感じはほぼないので読みやすくはある。


わが投資術(清原達郎)

個人資産800億円超。長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家・清原達郎氏の著書。個人が投資を行うにあたって有用な心構えがたくさん載っている良作。
投資中級者かな、と思う人が読むと良さそう。初心者にはやや難解。特に割安小型株に対する考え方は個人投資家に大いに参考になる一冊。

投資をはじめとした金融教育は義務教育にうまく組み込んでほしいと思う。知っていると人と、知らない人で人生に大きな差がついてしまう教養の一つ。今年から新NISAも始まったので、投資の本もたくさん出ているし、自分に合いそうなものを読んでみると良いと思う。


24年8月に読んだ本まとめ

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来月読みたい本

読書の秋(にしてはまだまだ暑いそうだが)。連休も多いので積読を減らしつつ、東野圭吾の最新文庫『透明な螺旋』が出る予定なので、これはすぐ買って読もうかなと思っている。

以上

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