プレゼンテーション2

「双亡亭壊すべし(12)」を読んだ

11巻から 3ヶ月、 ようやく12巻が発売された。
11巻を読み終えた段階では、 この作品がようやく面白くなってきたという感想を書いていたのだが、 12巻では正直、 勢いが止まったような気がした。

一応、 ネタバレ防止のために Amazon リンクの後に感想を書く。

黒幕っぽい、坂巻泥努の過去回。
「 うしおととら」で、 うしおがとらの過去を追体験してきたように、 紅が泥努の過去を体験してくる。

過去回自体は、 話が進まなくなるのであまり好きではないのだが、 これがないとキャラクターに対する思い入れが浅くなり、作品全体のクオリティが下がる。

12巻では 全体の1/2程度のページ数で 過去について触れている。
個人的にはぎりぎりかな。
連載時だったら長いと感じたかもしれない。

面白くないわけではないのだが、それぞれのキャラクターに感情移入できずにいるので、それぞれのキャラクターの過去ももう少し掘り下げてもらいたい。

でも、それをやられると話がますます進まなくなるわけであり、ちょっとしたジレンマである。
もしかしたら、完結してから一気に読む方が私には合っている作品なのかもしれない。

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