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葬祭[詩]

 色付いた並木道を抜ける
 日曜の朝は空気がかろくて澄んでいて
 ああ これは祭りだ
 昨日の雨は落ち葉を湿らせ澱を流して
 街を覆っていたフィルムが剥がれてしまったようだった
 ああ これほどの祭りの日はないだろう
 吸った空気が冷たくて
 肺の奥まで青い秋になった

↑じつはちょっと文字の色青っぽいの。

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