日記(8/19〜8/25)

月曜
 元気がでなくて散歩に行った。夕方なのに気温が下がりきっていなくて、夏の後半戦の空気のべたべた感が気持ち悪いし、田舎特有のやたら壮大な宗教画みたいな夕方の空(伝わるだろうか)が広がっていて、元気は目減りした。

火曜
  この日をスーパー本読みまくりデーと決めて、ずっと本を読んでいた。本は緩やかに世界と自分を断絶してくれるような気がする。本がある一つの現実を映していることもあるけど、本に没頭している間は断絶していられるように思う。

水曜
 ネットプリントの期日。印刷実績というものに何回印刷されたか表示される。あまり大きい数字ではないけど、たとえ数字が1でも読者がいるのは心強い。誰かのために書いているわけじゃないし、人に賞賛されたいわけでもないけど、誰か確実に受け取ってくれている人がいることは定期的に確認できたほうがいい。またやるかもしれない。刷ってくれた人ありがとうございました。

木曜
 変な体勢で本を読んでいたら肩凝りがした。
 今年度の1学期の成績が公開されていたので確認する。GPAってなんなんだろうなと思う。Grade Point Averageの略称であること、個々の科目の成績評価から計算できること、はわかるのだが、それが実際なんぼあれば社会は満足してくれるのだろうか(そもそも、「なんぼあれば良い」みたいな基準値が世界に存在するのか)みたいな疑問がある。
 自信のあった講義の評価が微妙で、あまりできていないと思っていた講義の評価が思いがけず良かった。成績一覧を見て「うーん」と思ったけど、先生たちもそんなに真剣に成績つけてないんじゃないかなと思った。

金曜
 友人と東京に遊びに行った。東京の大学に通っている友人で、半ば私が案内してもらうような感じだった。田舎者からすれば複雑怪奇そのものの地下鉄を友人はさっさかと乗り換えていた。高校のとき校外学習で一緒に迷子になってくれた友人なのに。
 すごく楽しくて、帰り少し切なくなった。都心から郊外に向かう電車はいつも切なくなる。自分にとっては、人と会って別れる帰りとか、旅行からの帰りとか、受験の帰りとか、そういう幼少期から繰り返してきた切なさやしんどさの思い出の蓄積みたいなものがあるせいで、都心からの電車に切なさの文脈が乗っかっている気がする。
 帰宅してこの友人のことをじっくり考えていたのだけど、彼女とは2度の校外学習で行動を共にし、2度とも一緒に迷子になったのである。そして2度ともバスに置いていかれそうになった。

土曜
 枝豆をひたすら食べていた。スーパー枝豆食べ食べ人間だった。

日曜
 秋の花粉が飛んでいるのか、鼻水が止まらない。スーパー鼻水製造人間になってしまった。
 アレルギー体質で、基本一年中なんらかの花粉で鼻を啜っているのだが、夏はあまり鼻水は出ないので本格的に鼻水が出ると「秋なんだな」と思う。こんなことで秋を感じたくない。もっと空の色合いとか風の冷たさとか食とか木々の色づきで秋を実感したい。

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