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詩と詩と思しきものの観察及び観測

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詩と詩と思しきものを観察または観測したものです。
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2023年2月の記事一覧

カップヌードル・チリトマトの陽気な湯気を眺めながら、わたしはわたしとあなたを規定するすべてを投げ捨ててみたいと思った。そうすればわたしはあなたと湯気を揺らすこともない透明で限りなく不毛な踊りを踊ることができるのに。

幽霊

幽霊

夕方の駅前の路地の幽霊、しかし我々を形づくるのはつねに半透膜であるから、坂道の商店の曇ガラスに透けながら映り込んでしまう。皮膚表面の微小な穴を透過せよ、領主がひとり静かに晩年を送ったあの城でおまえがそうしたように。冬の街に鮮やかなものはおまえの虹彩だけとなる。