輪っか


煙は宙を渦巻くように舞っている。

いつか消えてしまう掴めない煙を、

人々の顔が全てを見続けていた。

宙を舞ったものが何処かに辿り着いたらしい。

人々の顔が端を歩いて行った。

今度は人々が浮かんで呼吸をし始め、

煙が渦巻く様に宙に舞っている。

2022.1.?

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