早大戦!

空き週を挟んでの第4週は早大戦。

第3週を終えて各校2カードを終えた。
2試合総当たりのポイント制で行われているため、
ここまで全校揃って4試合を戦っている。

慶大が4勝0敗でポイント4.0
早大が2勝2分でポイント3.0
法大と明大が2勝1敗1分でポイント2.5
立大と東大が0勝4敗でポイント0.0となっている。

第4週は首位慶大が空き週であり、
早大は東大戦で連勝して慶大をポイントで上回ってプレッシャーを掛けたいところ。
一方の東大は未だポイントゼロで並ぶ立大が第4週は空き週のため、
最下位脱出を狙うためにも第5週の立大戦前に先に少しでも多くポイントを
獲得しておきたいところだ。

東大は4試合を終えて総得点6、総失点25。

慶大戦は春の接戦で5試合続いていた2ケタ失点をストップしたが、勝利はならず。
秋の対戦は1回戦先発の井澤投手が初回いきなり廣瀬選手にリーグ戦初安打初本塁打
となる2ランを浴びて先制されたが、その後よく粘ってタイムリーは1本も許さず、
犠飛の追加点1点に止めて6回3失点(自責2)と好投、開幕から2試合連続で
クオリティスタート(QS)を達成した。
その後も横山、小宗の継投で無失点でリレーし、慶大打線を5安打に抑えたが、
打線が中井の3安打など慶大を上回る6安打を放ちながら得点を挙げられず、
0-3で敗れた。

翌2回戦は西山投手が先発。
春は先発では4回4失点、3回5失点で、初先発時は3回まで無失点、2度目は
初回に5失点であとは無失点とビッグイニングを作られた点は同じでありながら
失点経過は対照的であったが、3度目の先発となったこの試合は初先発時と
同様3回までを無失点に抑えた。
4回に1点を先制されてなお一死二・三塁とされると、これまでのビッグイニングを
作られる傾向を嫌ってか早々に小宗に投手交代。小宗が適時打と犠飛で走者を
還し、結果3回1/3で3失点。
小宗のあとは奥野が3イニング、横山が1イニング投げたが、全員が失点して
計8失点。

一方の打線は0-4の5回裏、早川のリーグ戦初打点となる適時二塁打、
石元の通算12打点目となる適時打で一挙3点を返し、3-4と迫ったが、
そのあと得点を挙げられず、徐々に点差を拡げられ、3-8で敗れた。

慶大戦で特筆すべきは今季全試合で遊撃スタメンの早川選手の活躍。
早川選手はリーグ戦デビューした3年生春に初安打をマークしたが
これまで安打はその1本のみでこの春まで通算21打数1安打。
今季の開幕法大戦でも安打はなかったが、慶大戦2試合で7打数4安打。
初の長打と打点もマークした。打数は少ないながら打率.400は
第3週を終えてリーグ5位。

早川選手に続くチーム内打率2位は大音捕手。
開幕からチームで唯一4試合連続安打の打率.333と
クリーンアップ5番の期待に見事に応えている。
リーグ戦デビューから8試合で安打、二塁打、三塁打、本塁打の全てを
マークした、長打力も有する打者だけに、早大戦では長打、打点にも
期待したい。

3番の石元選手は打率.267、そしてチームトップの3打点。
ここまでのチーム6得点のうちの半分を挙げている。
そして今季全試合で6番スタメンの安田選手が.250、1打点と勝負強い
打撃を見せている。
石元選手を師と仰ぐという安田選手、2人の打撃フォームがよく似ている
ところにも注目。

規定打席に達していないが中井選手は慶大1回戦で自身初の3安打。
今季11打席で5度の出塁に2盗塁と巧さと速さでアピールしている。
岡、武隈、梅山らが今季で卒部する外野陣だが、来季も高いレベルの
レギュラー争いになりそうだ。

春は.353とあと一歩でベストナインに迫る高打率を挙げながら
今季はまだ1安打に止まっている武隈選手、同じく1安打の笠原主将は
ここから調子を上げて最下位脱出に貢献していきたい。

社会人対抗戦では猛反撃の立役者となった梅山選手も今季初安打から
波に乗りたい。
前半不調なのが実力者であったことは、彼らが本調子に戻りさえすれば
さらなる打線の強化が実現できるわけであり後半戦に向けて期待が
大きいと言える。

このほか、慶大2回戦では途中出場の宮﨑選手が二塁打で早川選手の
適時打のお膳立て。通算5安打のうち3本が二塁打と打球の強さには
目を引くものがあり、今後の活躍が大いに期待される。


投手陣は井澤投手、西山投手の両先発に
横山、平山、小宗、奥野の6人がこれまで登板。
いずれの投手も任されたイニングを無失点に抑える力は十分にあり、
継投策がハマれば継投での完封も期待できる布陣。
3回戦も延長戦もなく、自分の仕事の範囲の計算は立ちやすい今季だけに、
リオ五輪のリレー侍の如く、1人1人が自分の仕事をきっちり果たして
バトンを渡していきたい。


対する早大は4試合で総得点18、総失点10。

チーム防御率は2.50だが、今ドラフトで別格と評価されるエース早川投手が
2勝を挙げ、防御率0.46、K/BB16.50と驚異的な活躍を見せている。
明大1回戦での17奪三振は圧巻。法大1回戦でも13奪三振。
東大としてはこの早川投手を如何に攻略するか。
対戦は昨秋が最後でこの時は6回2失点だった早川投手だが、
奪三振9、与四球1はこの時も光っている。
この試合で適時打を放った石元、大音が今季も好調なのが東大の明るい材料。
彼らの前に走者を溜めたい。

2回戦は徳山、西垣、今西、柴田らが投げてきそうか。
誰が先発しても序盤から点を獲って優勢に戦いたい。

打線はチーム打率.290、リーグトップの9盗塁と脚も光る。
打率.462、リーグトップの7打点の丸山、
打率.375、リーグトップの4盗塁の瀧澤
と筆頭格に、1年生の野村、熊田、ラストシーズン吉澤らが好調。

繋がりのある打線だけに1人1人丁寧に打ち取っていきたい。
4試合で盗塁9個のみでなく、犠打も10個決めており、
四球を出せば走者に得点圏に進まれる可能性が高い。
いかに無駄な走者を減らせるかが東大投手陣の生命線になろう。

早大戦は10年秋に鈴木翔投手が斎藤佑投手と投げ合って勝って以来、
19季勝ち星がない。今季勝たないと10年間早大から勝っていないことになる。
相手エースは今秋ドラフトの最注目選手の1人。
東大選手としては、正にこれこそがこの部の門を叩いた意味とも言える
最高にやりがいのある対戦であり、
ここで六大学の一員としての意地を見せたい、見せなければならない。

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