立大戦!

第5週は立大戦。

第4週、早大から10年秋以来の勝ち星を狙った東大は、1回戦で
今年のドラフト会議で最注目とされる早川投手から武隈の適時打で
先制するが、追加点を奪えず逆転負け、2回戦も完封負けして連敗し、
対早大戦41連敗となった。これで早大に対しては丸10年勝ち星が
ないことになる。

1回戦では井澤投手が4回まで無四球で無失点の好投。
しかし打線が追加点を挙げられないうち、5回に蛭間の同点打、
早川のいわゆる自援護の勝ち越し打で逆転され、
6回にはこれまで無四球だった井澤投手が疲れからか3連続四球で
満塁のピンチを招き、これらの走者に適時打3本で生還され、
3点を失った。
井澤投手はあと2人で3試合連続のSQというところで失点して降板、
5回1/3で5失点(自責点4)であった。
代わった小宗投手は1回2/3を2失点(自責点1)、
3番手奥野投手は2回無失点に抑えた。

2回戦は西山投手が先発。立ち上がり2回を抑えたが、
3回に金子の適時打、丸山の走者一掃の適時二塁打でビッグイニングと
され4失点。続投した4回には蛭間に2点本塁打を浴びて
3回0/3、6失点で交代。
ここで3季ぶりとなる今季初登板の3年生柳川に交代、
2四球も1回無失点
3番手小宗は2回2失点、続いた横山、奥野はそれぞれ1回を無失点に
抑えた。


打線は1回戦の初回に武隈が、2年生の秋以来4季ぶりの打点を挙げる
適時打を放ったが、2試合で得点はこの1点のみに終わった。

ちなみに武隈選手のリーグ戦初打点は、2年生秋の明大戦で有坂投手の
1失点好投に報いる代打での貴重な同点打によるもので(試合は1-1の
引分け、直近最後の東大引き分け試合)、レギュラーに定着して以降、
スタメンで放った適時打はこれが初めてである。

1回戦は武隈が2安打、石元が1安打、
2回戦は早川、大音、代打の安田の安打で
2試合とも3安打であった。

三振は早川の13奪三振などで2試合計30三振を数えた。


チーム防御率は6.35。
井澤投手が3カード終了時点での規定投球回を満たしていて防御率4.67。
小宗投手は前6試合に登板して防御率5.23、
奥野投手が早大戦計3回無失点で防御率を3.38としている。
横山投手はいずれも1イニングずつ4試合に登板して失点したのは1試合のみ。

井澤投手は春は一死もとれず降板した試合があったが、今季は四球が減って
安定した投球ぶりであり、連続SQこそ途切れたものの、辰亥投手の先発
14試合連続5回までの降板なしの記録に挑戦してほしい。
西山投手は8回1/3を投げて防御率12.96だが、失点したイニングと無失点の
イニングは半々。ビッグイニングを作られないことで試合を作りたい。

柳川投手が久々の登板。リリーフの厚みを増すことに貢献したい。


打線は慶大戦終了時に10-4,.400でチームの打率トップだった早川選手が
16-5,.313でチームの打率トップをキープ。
大音捕手は開幕からの連続安打は途切れたが、チーム最多の6安打で
打率も.273。田中淳捕手以来の3割捕手も視野に入っている。
石元選手は5安打3打点。チームの打点王だが早大戦では打点ゼロだった
だけに、立大戦では桐朋先輩山田選手の通算18打点に一気に迫るような
(現在通算12打点)爆発が観たい。
武隈選手はクリーンアップで初の打点。ここから勢いに乗って、
(社会人対抗戦で昨年本塁打も)リーグ戦ではまだ放っていない本塁打含め、
打点でチームに貢献したい。
笠原主将は6試合で1安打だが、四死球5、盗塁2で1番打者として貢献
している。とはいえ実力者だけに後半戦の上昇気流に期待したい。
立大戦では中学時代のシニアでのチームメイト、中川颯投手との最後の
対戦はあるか。
早大戦からスタメンに戻った岡選手の長打も打線のみどころ。
石元選手が追い上げるが、通算14打点を伸ばして学年での打点トップの座を
守れるか。
梅山選手もいよいよあと2カード。社会人対抗戦でも見せた長打力と
打率も稼げるシュアな打撃を終盤戦で披露したい。

外野のレギュラーを争う安田選手、中井選手はそれぞれ4安打、3安打で
打率も高いところをキープしている。出塁して得点に絡む活躍が期待される。

井上慶、水越、宮﨑ら打力のある選手がまだ多くいるだけに選手起用の采配
も勝負のポイントとなる。
櫻木選手が左腕早川対策の右の代打としてベンチ入りし、リーグ戦デビュー。
ケガで苦労しただけにここから打力で貢献したい。

東大は0勝6敗、未だポイントゼロのまま残すところあと2カード。
対する立大はこれがまだ3カード目だが、ここまで0勝4敗。
ポイントゼロ同士の両校の対戦は、順位争いに大きな意味を持つ。


立大はここまでの4試合で総得点が15、総失点が33。
チーム打率は.285で本塁打はリーグトップタイの5本。
打線は強力だが、チーム防御率は8.21と東大の6.35を上回り最下位。
5イニング以上を投げている4投手はいずれも防御率7点台以上と
苦しい状況にある。
登板3試合でいずれも失点したエース中川投手は慶大2回戦で
ベンチを外れたが、東大戦では戻ってくるかも注目される。

状況的に投手起用は読みづらいが、打線が強いだけに先発投手が無難に
立ち上がれば厳しくなる。序盤から得点を重ねていきたい。

打線では竹葉選手が5割、三井選手が.467、冨永選手が.357。
三井選手ら本塁打を放っている選手が5人おり、気を抜けない打線だ。

井澤、西山とも落ち着いた投球が持ち味だが、
立大戦では長打で大量点を許さないよう丁寧な投球を心掛けたい。


東大は近年、比較的上位のチームから勝ち星を挙げている傾向があり、
最下位脱出で直接順位を争うチームとの対戦成績はよくない。
直近でも5位タイだった17年秋に優勝した慶大、3位の法大から計3勝
(勝ち点1)を挙げながら、東大以外からは1勝しかしていない早大には
連敗して最下位脱出を逃している。
東大はこのあと明大戦、立大はこのあと早大戦、法大戦を残すが、
まずは第5週の戦いで連勝してポイントでリードしておきたい。

今季は残り試合数が4と確定している。
4年生のラストステージが近づいているだけに、これまでの努力を
4試合で全て出し切りたい。

やっちゃえ東大。


一昨年の立大戦
春1回戦:1-7 敗・小林 3安打
春2回戦:1-4 敗・小林 3安打(二塁打1)
秋1回戦:2-8 敗・有坂 10安打(二塁打1、本塁打1)
秋2回戦:1-7 敗・有坂 8安打(二塁打1)

昨年の立大戦
春1回戦:0-4 敗・坂口   4安打(二塁打2)
春2回戦:2-4 敗・小林大 10安打(本塁打1)
秋1回戦:1-6 敗・小林大 6安打
秋2回戦:0-6 敗・坂口   2安打(二塁打1)

今春の立大戦
春1回戦:3-12 敗・井澤 7安打(三塁打1、二塁打2)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?