カメラマンの意識について

マロのお返事です。
まずはマロありがとうございます!
読んでいて他人事な悩みでは無いなぁと思いながら、これ根本からお話した方が良い奴やなと思ったので長くなりますがお付き合い下さい。

まず、カメラマンには大きな2つの種類がいると思っていて、自分が撮りたいものを撮る人と、被写体が撮って欲しいものを撮る人です。
そもそもこの2つは全く別のベクトルで、でもマロ主さんはこの2つの気持ちが混ざっていて撮影をしているから心が混乱して悩んじゃってるのかなと思います。

多分悩みの根本は、
「自分の納得できる写真が撮れないこと」と、
「自分がいいと思った写真が被写体さんも良いと思うか分からない(から見せるのが怖い)」
の2つだと思います。

「自分の納得できる写真が撮れないこと」

まず前者、自分の写真が面白くない、これでいいのか悩んでしまうと言っていましたが、「今自分が撮っている写真は自分の正解ではない」と判断できていることはとても大きな1歩だと思います。
そこから、じゃあどんな写真なら自分は満足できるんだろうと考えた時、どちらかの壁に当たると思います。

1つは「まず正解の写真のイメージが浮かばない」
もう1つは「正解のイメージは浮かぶけど思うように撮れない」

これでまず、自分が「撮りたい写真を撮る」ために今どこの地点にいるのか分かりますよね。
どちらにせよやることは正直 「インプットしてアウトプットするを繰り返す」だけなのですが、
イメージが上手く浮かばないなら、他の人の写真やものをみて表現力を身につけて
イメージはあるけど上手く撮れないならカメラの撮り方を色々と練習する
どちらも1回、2回で上手くなるものではないので、繰り返しトライアンドエラーだと思います!
私もコスプレ撮って10年くらいになりそうですが、まだまだ思い通りの写真を撮るのは難しいです

「自分がいいと思った写真が被写体さんも良いと思うか分からない(から見せるのが怖い)」

後者の説明のためにここで私の話に移ると、私は完全に自分が撮りたいものを被写体にやってもらってる人間なので、データチェックのときも「どうかな?」「〜の方がいいかな?」というような聞き方は全くせず、「今こんな感じ!」っていう結果を見せることしかしてないです
(顔の写りとかはこれで大丈夫?って聞く時あるけど今思い出したらそれもほぼ無いや)

なので、正直私はレイヤーさんに自分が欲しい訳ではない写真のために衣装とか用意させてスタジオ代も半分出させているとんでもないワガママカメラマンです。
でも、その日友達として撮影という「遊び」をしてることと、私は良いと思っているデータを渡すことで許して貰ってる気持ちです。

また、1日の撮影の中でも、自分が撮りたいものを撮る時間と、被写体さんに何か撮りたいのある?と聞いて撮る時間とがあります。(8割自分のやつ撮るけど)

撮りたいものを撮る時間は、上記した通り被写体さんに写真き対するチェックや感想を求めることはしません。
被写体さんが良いと思うが思うまいが、「私が良いと思ってるからこれで完成」なんです。
私と撮影に行った人の中には何だこの写真と思っていた人も居るかもしれないけど、それはもうこれ撮りにきたから許して、代わりに面白いことでも言うから、くらいの気持ちです。

逆に被写体さんが撮りたいものを撮る時は、自分の感性を信じずに「こんな感じでどうかな?」「もっと明るい方がいい?」「(2パターン撮って)どっちがイメージ近い?」とか聞きます。
そうやって被写体さんが「これがいい!」と言ったものが、例え自分的にはどうかな?と思った写真でも、それはそれが正解なのでいいんです。
納得しきれないままデータ渡してもいい。
そして被写体さんが撮りたいものを撮ってから、「でもこんな感じもいいと思ったからちょっと撮っていい?」とか、「こっちもいいかもだから撮っておくね!」とかすればさらに良いですよね、
私は依頼の撮影や、有償撮影の時もこの方法でやっています。

マロ主さんが、主にどちらのタイプで写真を撮っているか分からないですが、自分が撮りたいものを撮るときは、撮った写真が相手の好みかどうかは聞かないと分からないことだし、何度も一緒に撮影をして好みを知っているとかじゃないと正解を出すのはとても難しいことだと思います。

なので、その場合は相手が自分の写真をどう思うかはひとまず置いておいて、自分が良いと思う写真を撮ることに集中して見てください。

その後で、被写体さんが欲しい写真を撮る時間も作れば、万事解決!
カメラマンとレイヤーさんそれぞれが撮りたいものを撮る時間を作るのは結構効率が良いと思います。

スムーズに撮影するために、なるべく事前に被写体さんにその事を伝えてあげるといいかもしれないですね。

私はなるべく情報共有を事前にしてます!
撮りたいものがしっかりある時は、LINEのノートに箇条書きで撮りたいものを羅列して、逆に特に決まってない時は「特に撮るもの決まってないからノリでいく〜撮りたいのあったら書いておいて!当日でもいいよ!」てな感じで、その日の撮影はどんな内容でいくかは伝えるようにしてます。

被写体さんも自分も、その日の撮影がどんな内容、内容とまで行かなくてもガッツリ撮るのか、ゆるく遊ぶ感じなのか事前に分かるとより楽しく充実するかなと思います。

※ちなみに私が事前にどのくらい撮るものを考えるかお答えすると、時々によりますが構図、色味など完成系は頭の中には事前にあります。
それは被写体さんへは構図とかは共有せず、「このキャラの〜の時の〜な感じの撮影を、この小道具使って撮ります」くらいの伝達です。
当日その場で思いついたもの追加で撮る時もありますが、あんまり急には思いつかないタイプなので、撮りたい内容で違う構図やライティング試して見る程度ですね!


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