スペイン留学準備②－さて、どこに行こう？

　留学を検討する際にまず考えなければならないことは、どの都市にどれくらいの期間滞在するか、というプランを大まかに設定することですね。
　そのあたりが明確に定まっていないと、ビザの申請準備を進めることができません。
　前回の投稿で書いた留学エージェントのような業者は、現地の学校や都市ごとの特色などの必要な情報を提供してくれるので、自分の希望を明確にする手助けになります。
　私の場合も、留学エージェントの無料カウンセリングを利用して、まだ曖昧だった自分の希望を伝えつつ、参考となる情報を教えてもらって、最も自分のやりたいことに沿うプランを提案していただきました。

さて、どこに行く？滞在期間はどれくらい？ー筆者の場合

　私の場合、これまでに3度、スペインへの渡航経験がありました。そのうち2回は、1～2週間の短期留学です。観光旅行より少し踏み込んだ程度には現地での滞在についての経験があり、語学学校の様子も知っている、というのが、筆者の場合のスタート地点です。

　まず、どの都市で留学するか。
　筆者の元々の希望で、①スペイン北部のバスク地方やガリシア地方の都市に滞在したいという気持ちと、②以前に1週間だけ滞在したスペイン南部のセビージャに再び戻ってみたいという気持ちがありました。地理的には真逆の場所です（日本なら北海道と沖縄くらいの）。
　筆者にとっては2度の短期留学を経た上で、3度目にして長期の留学ということもあって、せっかくだし、ここも、ここも、とかなり気が大きくなっています。
　そもそも一度の留学中に途中で街や学校を替えることって、可能なのでしょうか？
　ものは試しと思い、相談してみると・・・
　
　留学エージェントのカウンセリングで希望を伝えたところ、それぞれの都市に一定期間以上、滞在するのであれば、2都市への留学でのビザ取得も可能ということがわかりました。
　一定期間、が最低何か月あればよいかというところは、おそらく大使館の判断なのではっきりとは分かりませんが、カウンセリングでの相談もふまえて、一つの都市につき最低4か月間は滞在しようということにしました。

　滞在先と期間ですが、サンセバスチャン（San Sebastian）で4か月を過ごした後、セビージャ（Sevilla）で6か月の計10か月間に決めました。

　筆者にとっては、もともとの希望どおり、セビージャでの再びの滞在が叶う上、バスク地方の中でも美食の街として有名なサンセバスチャンは憧れの街でもあったので、いくつもの希望が一度に叶うプランになったと思います。
　10か月間という滞在期間が短いのか長いのかは、人それぞれの判断かと思います。
　筆者の場合、数年間学習してきたスペイン語をさらに伸ばして仕事で使えるレベルにしたいという目標がありました。
　語学だけでなく、フラメンコ留学、サッカー留学、料理の修行、とりあえず異国の地で暮らしてみたい、など、留学の目的は人によって様々だと思います。フラメンコならアンダルシア地方、サッカーなら有名チームのある都市という風に、目的ごとに適した街も異なるはずです。また、留学後に何を得たいか、という目標が決まっていると、それを達成するために必要な滞在期間もなんとなく、イメージできるようになりそうですね。

　留学をめざす人、特に、社会人になってから留学を志す人にとって、筆者が言うまでもないことかもしれませんが、まずは何のために留学したいのか（目的）、留学中に何を得たいのか（目標）を明確にしたうえで、自分の希望に最も適した街と滞在期間を絞り込んでいくことが、留学を有意義なものにする第一歩だと思います。